第22回日本ティーボールセミナー
2015年1月17日(土)開催
正しいティーボールの普及を考える
◆ 未公認バット、未公認 ボールの氾濫を考える
◆ 健康福祉 親子三代 及び特例子会社の大会を考える
開催要項
➡ 第22回日本ティーボールセミナー実施要項(PDF)
理事長挨拶 吉村正氏
(早稲田大学人間科学学術院教授)
皆さん、こんにちは。本日は第22回日本ティーボールセミナー開催にあたり、多くの方々がこの早稲田大学国際会議場にお越しいただいて誠にありがとうござい ます。心から歓迎申し上げます。今このティーボールは加速度的に普及しております。右肩上がりです。用具においても競技人口においてでもです。それはこのティーボールが三年半前から小学校の3、4年生、5、6年生の体育の授業にいれた。いれて頂いたというところが実に大きいというふうに思っております。小学校3、4、5、6年生の球技の中ではサッカーやバスケットボールといったようなスポーツと同格となったのがこのティーボールです。ソフトボールではありません。このティーボールです。それをまず理解して頂き、この右肩上がりを理解して頂けるとありがたいと思います。このティーボールは実は急激に普及した訳ですから小学校で使用されている用具が結構、我々が公認していないボールが多いのです。そこで今年のセミナーの主題を「正しいティーボールの普及に向けて」とさせて頂きました。我々が公認したボール、我々が公認したバット、バッティングティーで我々が考えた指導法、それを用いて行ってこそ児童からさわやかな笑顔を引き出すことが出来る訳であります。ところがまがいものの用具でプレーされますと面白い、楽しいティーボールが出来なくなってしまうのです。そこで、ここで報告する前に確認しておきたいことがあります。我がティーボール協会が公認している用具メーカーはナガセケンコー、ナイガイ、赤羽根、鵜沢ネットこの4社です。この4社からミズノさんゼットさんアシックスさん内田洋行さんから色々なお店におろされていって、という流れです。私、全国あちこち行っておりますけどこれは言っていいのかな、トウエイライトだとかエバニューなど我々が公認していないメーカーの用具が氾濫しております。こういう用具をこちらにお越しの皆さまはこのような用具を使わないで頂きたいとお願いしたいと思います。
それでは、私からこの1年間のこのティーボール協会のした5つの活動を簡単にご報告していきます。まず5つの中で3つが大きいなと思う中でその1つが8月に行われた全国 小学生3、4年生ティーボール選手権大会。この大会に昨年からですね、文部科学大臣杯を文部科学大臣から頂けることになりました。これはとても大きなことです。この後、基調講演で亀岡偉民先生がお見えになりすけれども、この辺のいきさつを語って頂けると思っております。そこで全国からお越しの皆さまにお願いがありまして、この文部科学大臣杯を頂くということは47都道府県の地方大会でどれだけ多くのチームが参加しているのかということを文部科学省に報告しなければならないという義務があります。例えば今日、山形の山川さんがお見えかどうか分かりませんが、山形の地方大会では74チーム、昨年は 80チームを超える勢いであったということでそのような流れを他の都道府県でも同様に作って頂けるとありがたいと思っております。
2つ目はここにもありますように、また皆さんのお手元にもお渡ししたようにインドアティーボールの完成です。昨年の今日は、ナガセケンコーさんが台湾のヒド(HIDO)と いう運動具店経由でこのインドアティーボールをお作り頂いたというのをお話させて頂き ました。ただこの定価が800円プラス税なのでちょっと高い。これでは全国に普及しないだろうという話もさせて頂きました。そこで昨年の2月に、今日石山健一さんがお見えですけれども、ご尽力を頂きまして台湾日経金のお力もお借りしまして工場まで岩浪専務理事、頼住常務理事、私、陳先生、石山さんの計5人で行って参りまして、このような新しいボールを作り上げました。皆さまのお手元にあると思います。これはこれからの日本のティーボールを変えます。なにが特徴かというと、このボールの中にジャパンティーボールアソシエーション(J.T.A.)と印字されております。その反対側に、インドアティーボー ルと記され、そして我々のティーボールフラッグのロゴが入っています。これを全国にきちんとした形で普及していきたいと思っております。そうすると冒頭で申し上げました未公認ボール、バットが全国にこれほどまでに広がることもないのではないかと考えており ます。これが完成しました。今年はナガセケンコーもこれまでのボールを売り切りました ら、このJ. T. A.マークのボールに変えると約束して頂きました。他の3社もこのボールでいきたいと言って下さっております。ちなみにこのボール、あくまでインドア用、室内用です。幼児用です。お年寄り用です。そこを誤解ないようにして頂きたいと思います。
これを完成させました。そんなこんなで昨年の9月20日、このボールを福島に10500個寄付させて頂きました。福島は放射能で非常に困っていらっしゃる。仮設に住んでいらっしゃる。室内で野球、ソフトボールをやるしかないという方が非常に多いですから、小学校が483校あるのですが、そこに10500個寄付させて頂きました。その内訳は、日本野球協会から2500個、日本生科学研究所から1250個、日本女子プロ野球機構から1250個、そして全国野球振興会日本プロ野球OBクラブから500個、そして我々日本ティーボール協会から5000個を寄付することに致しました。金額で言うと850万円ほどです。福島の方にこのボールを寄付させて頂きました。このボールが福島からですね、大きく広まることを我々は心から願っている次第です。これが2つ目の大きなことかなと思います。
3つ目はJESERAとの協働の強化です。運動具店、小売りの皆さん方との強化です。昨年は、JESERAの組合員の皆様を相手に、福井、静岡、高松、福島の四県で講習会をさせて頂きました。福井では北陸三県と愛知、岐阜の責任者の方々がお越しになりまして、静岡では、東海の責任者、高松では四国四県並びに広島の方から、また福島は東北の方から、それなりの中心人物がティーボールを学びにきて下さいました。小売りの運動具店の方々は、その地方で野球の指導、スポーツの指導に大きな力をお持ちです。そういう方々のお力を借りて、学校現場に入って頂いて、まがい物の用具の排除をして頂いて、我々が公認しているボール、バット、ティーを使って頂いて、まともな、学校の授業を進めて頂く、それが我々協会の狙いであります。その狙いを重森さん達、また福井の竹原さん達が非常に高く評価して頂けまして、この広がりが今できているというところであります。
4番目に報告したいのは、女子プロ野球との協働です。今日は女子プロ野球の選手が30名来て下さっています。心から歓迎致します。確か去年の1月からのお付き合いでありますが、片桐さん、岩崎さん、濱田さんといった人たちの協力によりまして、10年以上皆さん方とお付き合いがあるような、つながりを持たして頂いております。3月29日は早稲田大学で、6月18日は京都で皆さん方に対して、ティーボールの講習会をさせて頂きました。今、女子プロ野球の選手の全ての皆さんはティーボールの特別指導者認定資格書というのをお持ちになりましてですね、その方々が小学校にゲストティーチャーという形で指導に行って頂いています。また最近では、ジャクパ(JACPA)と組んで、ジャクパというの は日本の860の幼稚園や、保育所に指導にいかれている、大きな幼児教育をなさる団体でして、指導者の派遣をなされているこの会社と手を組んで、そこに女子プロ野球の選手の方々が幼児のために指導に行って下さっているのです。今年はそれがもっともっと増えていくのではないだろうかと思っております。
最後の5番目には、今までの友好団体とのさらなる協働が、非常に去年もスムーズだったということを強調しておきたいと思います。まず1つ目は、日本生科学研究所。今日、青木勇先生はお見えではないのですが、その義理の兄上でいらっしゃる奈良先生が、あとでその類の報告をして下さいます。親子三代の大会に非常に興味をお持ち頂いています。色んなところでご協力を頂いているということをご報告させて頂いています。2つ目の団体は、日本リトルリーグ野球協会、今日は坂谷内会長がお見えですけれども、全国大会の地方大会に非常に多くのリトルのチームを出場させて頂いています。東京、埼玉、神奈川だけでなく九州、東北と、この小学校の3・4年生の全国大会が大きくなるのも、この坂谷 内さんがリーダーシップをお取りになっている、日本リトルリーグ野球協会のお力があるからだろうと思っております。3つ目の協力団体は、日本プロ野球OBクラブです。今日は常務理事の醍醐さんがお見えになっていますけれども、そのプロ野球のOBの方々が、 全国大会や地方大会に指導にお越し頂いて、広島の全国の選抜大会では、有名なOBの方々、佐々岡さんや高橋健さんだったでしょうか、ティーボールの指導に、全力投球して下さっています。ますますこの連携が深く、強くなっていくのではないかという風に思っております。そして4番目はジャクパです。今日この後、黒羽副社長がお見えの予定ですが、このティーボールを幼児の方にどんどん普及させたい。幼児、ご両親、それからおじいちゃん、おばあちゃん親子三代で、全国大会も考えたいなというところまで来ておりま す。そして最後の5番目は、やはりこれ。石山健一さんのお力ですけれども、全日本野球協会、昔の社会人野球連盟の鈴木義信副会長とか、野端専務理事と非常に楽しい話を、去年、二度、三度させて頂きました。非常に頭脳明晰、聡明な方ですので、私どもが30分1時間話すと、3時間9時間も聞いて下さってたように、理解が非常に早い。今年はですね、その団体との連携もよりこう強固なものになっていくのではないだろうかという風に期待しております。以上まだまだ報告したいことはたくさんありますが、私が、与えられた時間は15分ということですので、今日、今年の理事長からの1年間の報告はこれぐらいにさせて頂きたいと思います。本年も皆さんとスクラムをしっかり組んで、日本協会が主催する全国の小学生大会とそれから健康福祉、障害のある人達、それから親子三代の大会、このセミナー、これをより充実なものにしていきたいと考えていますので、今後もどうぞよ ろしくお願い致します。どうもありがとうございました。
会長挨拶 海部俊樹会長
(ビデオレター)
みなさん、こんにちは。目覚めるようなきれいな色ですから、非常に結構なボールであるし、また投げて当たっても、人間に怪我をするということは、これではない訳ですから、色々なことに四方八方、配慮されているということ、そして今、専門家から聞いたら、ここをこうして投げるのが一番速い。そしてそういうことを通じて、みんな共通の球を打つということに、あれは快感を覚えますけども、集中しないと空振りの連続ですから。あれは恥かくわけです。いつもみなさんここで、そういうことをしっかり身につけて、仲間と共にティーボールを一層盛り上げていって頂きたいと、私ほ心から願っております。かえりみると、あれ何年頃ですか。吉村先生がいらっしゃった。そして、先 生方がみんな当時早稲田の私が、先輩だと思って尊敬していた人が、ずらっと揃って、みんなでティーボール。おかしいなと、子ども相手に、ゴルフの親分のようなやつ。それでどうなのだと思ったら、結構みなさんが喜んでやっていらっしゃるのを見ると、これは良いことだと思います。そして、私事で恐縮ですが、我が家も孫が4歳になって、遊びに来るとよく打つ方専門でやりたいとこう言います。これなら、飛んできて当たっても平気ですから、色々なことを考えながら、我が家でも必須科目にしていこうと思っているところであります。何よりもこうしてセミナーに全国から集まっていらっしゃったみなさんが、それぞれの経験とそれぞれの生活の中から身につけて、それぞれのやり方で、また周辺へ、そのことを押し広げていってもらうことが、ティーボールのすそ野が広くなるとともに、みんながそれを認めて前進していくことが、結構なことだと思います。そして最後に1つ。せっかくですから夢を語らして頂くと、私はジョージブッシュ大統領と日米の色々な首脳 会談の前後で、彼が大学の頃から野球に打ち込んでおったのも知っていたものですから、一度一緒にやろうじゃないかということまで話が進んだことがあります。みなさんのおかげで、私も日本ティーボール協会会長という職に就いて、色々知識を身につけてやっております。みなさんのご健康と、ますますのティーボールに対するご協力を心からお願いを して、開会のごあいさつに代えさせて頂きます。吉村さん長い間どうもご苦労様です。他の関係者の先生方にも心からお礼を申し上げておきます。私が早稲田の学生の頃から、荒川さんはもうかなり有名な野球部の荒川さんであった訳で、こうして元気にお話ができるだけでも、ありがたいことだと思っております。どうぞよろしく。ありがとうございまし た。