第24回日本ティーボールセミナー

2017年1月14日(土)開催
日本式ティーボールがアジアへ 世界へ大きな広がり

◆ 日本式ティーボールがアジアへ 、 世界へ
◆ 日本式ティーボール普及活動 (大会・講習会 いろいろ)


開催要項

➡ 第24回日本ティーボールセミナー実施要項(PDF)


理事長報告 吉村正氏
(中国煙台大学客員教授・元早稲田大学教授)

 皆さんこんにちは。本日は、北は北海道から南は沖縄の仲里さんまで約215名の方がお越しになる予定です。でも、日本海側の方が大雪ということで20数名が欠席という連絡を頂いております。200名の皆さん方、わざわざこの早稲田大学国際会議場にお越し頂きまして、大変ありがとうございました。本日は、第24回のセミナーということで、副題を“ティーボールの普及をアジアへ、世界へ大きな広がり”ということで進めさせて頂きたいと思っています。日本のティーボールは皆さん方のお力のおかげで、まさに加速度的に普及しております。每年この話をさせて頂いております。その日本式ティーボール がこの6・7年、アジアに、特に韓国、中国、台湾に香港に、ものすごい勢いで普及しております。そういうわけで今回のセミナーはこの副題をつけさせて頂きました。このセミナーの基調講演の丸山先生、セクションIの陳先生や朴先生からその辺の報告があると思っておりますので、ぜひ期待して頂ければ大変ありがたいと思っております。それから セクションIIの方では、皆さんのお手元のプログラムにもありますように、親子三代のティーボールをということで、全国の県、連盟また孫連盟の理想的な活動、魅力的な活動をここで報告して頂くことになっております。山形県では全国大会の予選で150チーム集まり、その話であるとか、広島の檟本さんの方では選抜の方で四国、九州を巻き込んで大きな大会になりつつある。また、孫連盟では、所沢市連盟、東村山連盟ではまさにこう魅力的な大会を開いていらっしゃるものですから、それをぜひ皆さん方の土地で、連盟で参考にして頂いて地元での普及活動にご尽力頂ければ大変ありがたいというふうに思っております。
 それでは、今日はこのような感じで進めていきますけれども、昨年の一年間、我々日本ティーボール協会がどのような活動をしてきて、今年はどのような目標を持っているかということを申し上げたいと思います。8点メモして参りました。
 1点目はですね、全国大会の充実です。今、日本ティーボール協会では、3つの、場合によっては4つの大きな全国大会を開いています。1つ目はご存知のように、8月の西武ドームの全国小学生ティーボール選手権大会。3・4年生の大会です。これを47都道府県地区予選ですね、さらなる充実をさせていきたいなと思っております。まだ日時は決まっておりませんけれども、8月にやることだけは確定しておりますので、皆さん方ご理解頂ければと思っております。
 2つ目は先ほど言いました選抜。今年はですね、4月の8日、広島の県営球場マツダスタジアムでやることが決まっております。
 3つ目が全国レクリエーション大会71回大会。これは北海道の函館オーシヤン球場でやります。日本レクリエーション協会の担当さんから聞かせて頂いた話では、全国レクリエーション大会の種目別の中でもティーボールが1番大きなイベントになるだろうと言われています。9月16日にやらせて頂きます。ぜひ北海道、東北の関係者の皆様方はその辺の参加等よろしくお願いします。それらの大会をより頻繁にしていきたいというふうに考えております。そういうわけで4つ目に考えておりました国体の方は、今年は大会を開きませんので来年に回したいと考えております。
 2点目は、野球関連団体、日本野球連盟、全日本軟式野球連盟、今日は全軟連の専務理事、宗像先生にお見え頂いていますけれども、今年は、ぜひ全軟連の47都道府県の連盟の方々と、この日本ティーボール協会の我々とがタイアップして、低学年の地方大会をどんどんどんどん増やしていきたいなというふうに考えております。また、今日はリトルリーグ野球協会の会長の坂谷内実先生もお見えです。リトルとはもう4、5年前から、全国大会の件でタイアップをしておりますけれど、さらにそのスクラムをよりしっかりしたものにしていきたいなというふうに考えています。それ以外でも、日本野球連盟、社会人野球連盟とは一昨年から皆さんご存知のように7月には東京ドームで「母・子のティーボール教室」、一昨年は2300人、去年は1800人を集めて大々的に開催させて頂きました。秋は京セラドームです。11月頃ですか、1,000人くらい集めてやらせて頂きました。この広がりも大事にしていきたいなというふうに考えております。また今年からは各種のソフトボール団体なんかともさらなる連携を強めていきたいなというふうに考えているところであり ます。
 3点目は、そのような各種の団体とスクラム組んでTTAの公認指導者認定講習会を各地で開催したいなというふうに思っております。初級の指導者を増やさない限りこのティーボールの日本における発展はありえないだろうというふうに思っておりますので、今日ご参集の皆さん方、ぜひご参考にしてですね、その各地、各連盟で初級の講習会を開催して頂きたいと切にお願いしたいと思っております。
 4点目、広報活動をさらに進めていきたいと思っています。今年は、ここにベースボールマガジン社の社長の池田哲雄さんがお見えでありますけれども、ベースボールマガジン社の方から「ティーボールのすべて」という本をDVD付きで出させて頂きました。それ が指導する上で非常に役立っているというふうに聞いております。また、皆さん方のお手元にありますように、今日完成しました「ティーボール・ティーチャー指導教本」というのが丸山先生のご尽力で出来上がりました。これは今までの24回のセミナーの魅力的な 内容をきちんとまとめ上げられたものです。この後ご本人から紹介があるかと思います。こういうような広報活動をあちこちでやり続けたいというふうに考えております。
 5点目は、幼児と小学校1・2年生に対する普及活動、これは今日女子プロ野球の方が23名參加して頂いていますけれども、加えて京都、兵庫の方の女子プロ野球の方々と一緒になってですね、幼児、小学校1・2年生への野球の普及に努めていきたいなというふうに思っております。また、ジャクパの黒羽副社長もお見えになっていますけれども、ジャクパともさらにですね、協力してより良い野球指導をしていきたいなというふうに考えております。
 6点目が、親子3代のティーボール、ティーボール・野球の運動会というものをですね、 全国各地で作り上げていきたいなと。おじいちゃんもいる、おばあちゃんもいる、お父さんもお母さんもいる、子どももいる、いわゆる孫もいるというような感じで。で、昼間はお弁当を持ってきてゴザをひいて、今日のバッティングよかったよ、今日の走塁よかったよというような話ができるような、校庭で、グラウンドで、ベースボールの運動会という ものを作ろうとしてあちこちでやれるような環境を作り上げていきたいなというふう思っております。また、健康福祉の大会も日本生科学研究所の協力を得て、少しずつ立派になってまいりました。これも、全国各地で、東京で、埼玉で、神奈川でコミュニケーションをして作り上げていますので、全国に普及をしてもらうとありがたいなと思っています。 それから、7点目が日本式ティーボールを東アジアへ、アジアへ、世界へ普及させていきたいなと思っています。それは、先程申し上げました通り、このあとの基調講演、それからセッション1で発表がありますので、以降お聞き頂ければありがたいなと思っており ます。
 最後は、やはり事務局の充実、これがなんといっても大切です。富塚さんというスーパーレディーを頂いているのでありますけれども、ひとりだけではなかなか回りきらないところがあります。第2・第3の富塚を協会で養成していかなければならないなというふうに思っております。幸いというか、昨年私は41年勤務しました早稲田大学を退職して、4月1日から実直に週5日常勤するようにしています。規約の面、内規の面、それから大会の広報の面など、いろんな面でまだ十分とは言えませんので、その适の充実を皆さん方の力を借りながら漁っていきたいなというふうに思っています。
 以上8点、簡単に申し上げてまいりました。最後は、子どもからどのように我々は笑顔をとるか、これはやっぱり徹底して追求していきたいな思っています。学生には「学生は 宝」「人は宝」、子どもには「子どもの汗と笑顔は宝」、学生であっても我々指導者であっても、子どもからどのように笑顔をとっていくか、どのようにして野球というものは、ソフトボールというものは面白いだということを伝えていくか、というのをですね、我々は、指導者は学習していかなければならないというふうに思っています。皆さん方も様々な大会を通して子ども達に「野球って面白いんだ」「ティーボールって面白いんだ」、また「野球というのはこういう危険なところがあるんだ」「危険があるからこそ、どこまでが安全でどこからが危険なのかというようなものを学べるんだ」というようなことを教えてやってください。より楽しい笑顔が出るティーボールを全国で広めていって頂ければありがたいなと思っております。すみません、1年間のこれからの活動ということで、足早に話をさせて頂きました。今年も皆さん方といいスクラムを組んで、このティーボールを広めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。


副会長挨拶 池田 哲雄氏
(株式会社ベースボール・マガジン社社長)

 こんにちは。ご紹介に預かりました池田です。海部先生の代理なんていうのは本当に恐れ多くて、もう緊張しすぎてしまいますけれども、日頃から本当に理事長の吉村先生にお世話になりまして、ティーボールの教本などを作らせて頂いてるんですけれども、本当に吉村先生と接すると普及の情熱、本当にすごいなといつも思っております。特に先生は、1970年代から私どものソフトボールマガジンに多々執筆して頂いて、書籍も数々、かなり多く出してるんですけれども、本当に60歳まで研究と執筆と、それから仕事も当然やられてるんですけれども、60歳過ぎてから日本一になりたいということで、監督としてすごいチヤレンジをしたわけですね。それで日本一に5度輝き、世界一2度へと行くんですけれども、オリンピックがこれから3年後に、2020年東京でありますけれども、ソフトボール・野球が蘇りましたけれども、これを次の大会まで、もう一度継続すると、さらに未来まで繋げないといけないと思っております。 本当にいろんなところで、どうなのかということが議論されておりますけれども、メジャーがくるとかこないとかそういうこと言っていますけど、やはり野球型ボールゲームの普及への吉村先生の指導通りに、アジアに、世界にと普及していくことが、オリンピックでのソフトボール、野球の継続してくる価値観になってくると思います。
 ここ国際会議場はティーボール発足の地でありますから、ここで本当にセミナーを行うことによって原点に帰って、そして未来に向けて、ティーボールの普及、野球型ゲームの世界への普及をなんとか、着々と進めていきたいと思います。本当にわれわれベースボールマガジン社もそのお役に立てたらと思っております。微力ながら頑張っていきたいと思います。皆さん本当に、今日は遠くからおいで頂きましてありがとうございます。私も一生懸命勉強するつもりでおりますので、よろしくお願い致します。