12月23日「理事長からのメッセージ」

 今日は、平成だと天皇誕生日で休日でしたね。すっかり忘れていました。いけませんね。

 現在、日本では、新型コロナウイルスの感染者がまたまた増えて、「第3波」と言われています。事実昨日は東京では563人の感染者、火曜日としては、過去最高、神奈川県は348人、千葉県は152人いずれも過去最高、そして埼玉県は196人、気がめいります。

 今日は「第3波」といっても、少し違う話で、気分転換しましょう。私は、「第3波」と聞くと、「第3の波」を思い出します。このような方は、70歳前後の方は多いのではないでしょうか。英語で「THE  THIRD WAVE]です。著者はアルビン・トフラーで、監訳者は徳岡孝夫、昭和57年9月に中央公論社から出た書籍です。この本の最初の出会いは、私の教え子マット・リフキン君からの推薦でした。「第3の波」、簡単に説明すると、「第1の波」は、遊牧民が定着し農耕を営む時期、「第2の波」は、産業革命によって市場交換を前提とした社会の成立。そして、「第3の波」は政治、経済、社会、文化、人間の思考形態、それらがどのように変化していくか等が書かれ、その中で我々人類は新事態にどのように備えるか等が書かれた書物。どうですか、若いころは読みたくなるような本です。世界で大変なベストセラーでした。その時代は、それを読みこなすのが大事、といった時でした。今は、もういいやという感じです。

 今日は、その本を紹介したマット・リフキン君について紹介しましょう。彼は、1993年このティーボール協会を立ち上げたときの国際委員です。経歴はソフトボールの選手、大学はニューヨーク州ロチェスター大学(岡本綾子がロチェスターの大会で優勝したところ)卒業後、早稲田大学国際部に入学ソフトボール部に入部、卒業後は、ゴールドマン・サックスのバイスプレジデント、直訳すると副社長ですが、実際は副部長クラスであったのでしょう。いずれにせよ大変な男です、日本式ティーボールをアメリカで普及するときとても貢献してくれました。無類のニューヨーク・ヤンキースファン。松井秀樹がヤンキースに入団した時、会社を辞めて、彼専属の通訳世話係にアプライ、最後の2人に絞り込まれたが、最終選考で日本からの方に負けて会社に戻った男です。野球オタクです。会社に戻った後は44,5歳で退職したのかなあ。その後は白人の女性と再婚して今はカリフォルニアの大農場の主人。悠々自適の生活を送っています。もっとティーボール手伝ってくださいよ。協会参与のスコットダグラス先生とも同時期の学生。二人とも大変な日本人びいきです。

 さて、最初に戻って「第3の波」。もうコロナの「第3波」はうんざりです。でも、これからが絶対勝負です。コロナに勝たねばなりません。それは、感染拡大を阻止するしかありません。自粛の時はしっかり家にいて、予防する。絶対無理をしない。これが大事だと専門のお医者さんは強くおっしゃっています。それに従いましょう。

 コロナに勝利した後は、ティーボール普及のための「第3の波」、普及の波を大きなものにしましょう。今は、耐える時期です。広島カープの監督であった古葉竹識さんはよく色紙に「耐えて克つ」と書きました。それ、それ、それですよ。今は。