1月16日 13、14日は大学入学共通テストでした。受験生の皆さん! この努力は必ず報われます。幸せが来ますように! グッ・ラック!

 13,14日は大学入学共通テストでした。昨日の朝日新聞を見るとその問題と正解が掲載されています。生物、化学、物理、数学Ⅱ・数学B、数学Ⅰ・数学A。問題を解くようにトライしましたが、とても難しいです。これを高校3年生の皆さんが解いていくのかと思うと、受験生に頭が下がります。

 私は平安高校時代の3年間、一応、野球部でありながら「特進(特別進学)クラス」に在籍していたので、上記の生物、化学、物理、それに数Ⅰ、数Ⅱ、数Ⅲまでは全て履修し、単位をとりました。特進クラスは、体育の授業はなく、ひたすら机に向っての勉強でした。野球部の練習が当時はきつかったので、授業中に、何度も眠たくなり、こっくり、こっくりするたびに、担当の先生からよく叱られました。私は、理数系の学問はそんなに強くはありませんでしたので。

 卒業後、早稲田大学教育学部教育学科体育学専修で4年間過ごしました。この学問分野においては、教育学の観点から体育学を研究するという考え方が主流で、どちらかというと、理数系の学問、所謂バイオメカニクス、運動生理学、スポーツ医学系の学問に興味を持つ学生はそんなに多くいませんでした。

大学1年生の時、その体育学の授業の一つにコーチ学がありました。担当は三段跳びの金メダリスト織田幹雄先生。先生から、「これからは君たちの時代だ、英語を勉強しなさい」というアドバイスを受けました。そのためか、理数系の勉強を継続するのは少しの期間お休み。英語を軸として教育学系の勉強と様々な体育実技を履修。その後は、部活(ソフトボール)に専念しました。

 卒業後、ハワイへの留学が決まり、英語とソフトボールをしっかり行ってきたのが役立ちました。留学したホノルルビジネス大学では、英語とビジネス系の講座を履修し、授業終了後は、地元のアメリカ人に日本語や日本の文化やスポーツを教えていました。この留学時代には、ほとんど理数系の学問は必要ありませんでした。

帰国して、家業の幼稚園と保育所のお手伝いした時も、生物や化学や物理を勉強した能力を発揮する機会はほとんどなし。

1985年3月から1986年3月までの1年間、ハワイ大学のHPER(Hは健康・PEは体育・Rはレクリエーション)の客員教授として、研究と教育、更には野球部とソフトボール部の客員コーチを務めましたが、そこでもあまり生物、化学、物理の学問は必要なし。

帰国して、2年後12年間所属していた西早稲田キャンパスにあった体育局から所沢市に新設された人間科学部に移動。そこでの専門が「健康教育学」と「レクリエーション教育学」ということになりました。この分野で、「健康」を考える場合、医学的な観点からアプローチすることが多くなりました。レクリエーション教育の範疇でも、「セラピューティック(治療的)レクリエーション」は、これらの学問分野では、理数系の学問は、極めて重要となりました。

生物、化学、物理、数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ。高校時代の眠い眠いと言いながら、この分野の勉強をそこそこやっておいて良かったのです。助教授・教授として大学で研究と教育に従事しながら、一方で学生として東京医科大学に10年間籍を置き、少しばかりの基礎医学を学習できたからでした。

受験生、並びに大学生諸君! 勉強はどの分野でもOKです。できる時にしっかりとやることが大切です。勉強を開始する時に、遅いと感じる必要はありません。やろうと思った時、すぐ始めることが極めて重要だと思っています。

なんてことを私が現役の大学教授時代、学生たちに偉そうによく言ったものでした。

さて、大学の専任講師、助教授、教授になってから、大学入学試験に立ち会うのは、教授の義務と思い、私は必ず試験監督を引き受けていました。その折受験生を様々見て来ました。

この大切な日に何らかの理由で遅刻してくる受験生、泣きそうな顔をして教室に入ってきます。やさしい言葉かけが大切です。勉強がよくできるのか、山が当たったのか、比較的早くに解答できたと自慢げに周りをきょろきょろする受験生。カンニングかどうか見極めなければなりません。時計ばかり気にする受験生。焦っているのが分かります。冷静に見届けるのが必要です。たまに補助監督が横を通るだけで、迷惑そうな態度を示す受験生。神経がピリピリしています。分かります。こんな光景がついこの間のように思い出されます。

さて、この大学入学共通テストにチャレンジした受験生、その挑戦、この努力が君たちの人生で必ず役に立つときが来ます。否、もう今日にでも、君たちの成長に役立っているのです。この二日間の試験結果がその時の体調、勉強環境が良くなかったとしても、これまでの努力は必ず後に自分の成長に役立つのです。素晴らしいぞ、ナイストライ、受験生!

 受験生の皆さん! その努力は必ず人生報われます。 グッ・ラック!