4月18日 「事務局の今」③。 中国からのお客様が東村山の協会事務所にお越しくださいました。「日中野球・ティーボール交流」の件でした。
今週の月曜日、事務所に3名の来客がありました。
中国北京より、一般社団法人日中文化観光交流協会事務局長の中国人Z氏、日中の間に入ってご活躍の日本人T氏、加えて、東京多元交響楽団運営代表の中国人K女史の3人がお見えになりました。迎えたのは頼住事務局長、奥山評議員、大学4年生の学生アルバイト、それに私でした。
T氏とK女史は、4月1日(月)に元日本協会事務所があった高田馬場竹内ローリエビルの「1階喫茶室ルノアール」で、頼住事務局長、奥山評議員と私の5人で話し合いを持ちました。その相談された内容は、新宿区周辺において、中国人を含めた多くの外国人の子どもに対して、定期的に「ティーボール教室」を開けないかというものでした。それから2週間後の15日(月)には、その話を受けてより発展的な話し合いをしました。
一方、Z氏とT氏との話し合いは、Z氏が北京市で旅行社に勤務されているためか、「野球、ティーボール、旅行、観光」に関してでした。聞いてみると、「日中青少年野球交流企画」として、<第一回>関西編(西脇コース)実施期間:7月16日~8月24日。交流地域:兵庫県西脇市及び多可町。対象者:(U8,U10、U12)を最大80名とし、延べ400名が来日予定。実施期間内を6週に分散し、野球クリニック及びクラス別に交流試合を行い、更に体験型観光などを行う、というもの。
渡されたパンフレットを見ると、主催は北京市棒球運動協会。共催は日中野球交流協会。後援は西脇市(予定)、多可町(予定)。協賛は日中文化観光交流協会、亜細亜文化藝術交流協会。協力は西脇市立青年の家、多可町星雲の家、黒田庄ふれあいスタジアム(硬式)、西脇公園球場(軟式)、その他とありました。
私は、この企画書でだいたいのイメージが湧きました。私は早稲田大学人間科学部で、「ツーリズムサイエンス」の重要性をかれこれ30数年前から提唱し、私自身「ツーリズムサイエンス=観光レクリエーション」という授業を担当したこともありました。その授業は後に、東京理科大学の丸山克俊先生に受け継いでもらいました。先生には、早稲田大学の非常勤講師として週1回、所沢キャンパスの人間科学部にお越し頂いていたのでした。
私は、この旅行社の企画と意図はおおむね理解したので、一つ質問をしました。それは、「一般社団法人日中野球交流協会とは、どなたが中心となって組織されているのですか」と。答えは、「胡金定先生(甲南大学教授)が代表理事です」とのこと。「理事は?」と聞くと、リストを出して、「前朝日新聞社長、元毎日新聞・和歌山放送社長、日中経済協会副会長、元八尾市長、元池田市長・池田市日中友好協会会長、豊中市日中友好協会会長」等と。更に、私もよく知るN氏(野球指導者・ソフトボール指導者)の名前もありました。「協力してもいい、協力したい」というのが私の考えでした。
Z氏とT氏が言うには、「中国からの遠征チームとティーボールの親善試合を行ってもらえますか、兵庫県周辺で対戦を好むチームはありますか、西脇市周辺の府県(大阪府、岡山県、京都府、広島県)ではどうですか、練習で協力してもらえるところはありますか?また、子どもに野球の指導を行ってくださる指導者はおられますか」というもの。さらに、彼らの方から指導者として小西美加理事の名前も出ました。よく調べておられます。
これらの提案に対して、全て誠実に、そして前向きに考えたいと答えました。なぜなら、皆さんご存じですよね。31年前に、私と前出の丸山克俊先生とで考えた「日本ティーボール協会設立の趣旨」の1~5を。その「5」を以下に示します。
5.子どもたちの国際交流の推進
世界の中の日本を、異文化体験を通して理解するために、ティーボールの国際交流フェスティバルを定期的に開催します
これは、私と丸山克俊先生が野球やソフトボール部の顧問や監督を引き受けていたのに加え、「ツーリズムサイエンス=観光レクリエーション論」を講義する教授でもあったから、この「5」の発想があったのでした。
日本と中国の子ども達が、スポーツを通して交流が出来れば本当に素晴らしいと思っています。皆さんも是非協力してください。宜しくお願い致します。