3月21日 メジャーリーグの開幕戦(その2)。スタンドに柔らかいボールを打ち込むパフォーマンス。ティーボールならやれます!

 大谷選手がレフトに向かって走って来ると、その周辺の観客はスマホを持ち出し、カメラ、カメラで大変でした。大谷選手はキャッチボールの相手を立たせたまま、全力投球で約30球ほど投げました。私が見る限りでは、順調な回復ぶりのように見えました。新聞報道によると、5月初め頃には二刀流が見られるとか、楽しみですね。

 大谷選手がグラウンドから去ると、間もなく山本投手がグラウンドに登場。そして、レフトの後方へと向かって来ました。キャッチボールの相手も強肩の持ち主、スターティングメンバ―の捕手と思われます。山本投手が投球中、少しずつセンター方向に下がって行きました。投球は、糸を引くような快速球ばかり。山なりのボールではありません。センター後方からレフトまでの距離は、どれほどあるのでしょうか?観衆はその強肩ぶりに拍手、拍手、また拍手でした。40~50球くらいは投げたでしょうか。それでグラウンドでの準備投球は終了でした。

開幕試合は皆さんご存じの通り、5回3安打1失点で初勝利。見事な投球でした。

 ここで一つ不思議に思ったのは、4時15分から6時まで、ロサンゼルス・ドジャースだけがグラウンドを使用していたということでした。対戦相手のシカゴ・カブスは、いったいどこで練習をしているのでしょうか。あれっ?(アンフェア?)と思ったのは、私だけではないでしょう。日本の試合だと、必ず両チームはほぼ同じ条件下でウォーミングアップすると思うのですが・・・。

 以下、シカゴ・カブスに関して印象に残ったことを二つ紹介します。

一つは今永投手の好投。四球を2回2個、4回2個計4個出したもののヒットは0。4回完封。頭脳的なピッチングが光りました。数多くの変化球を巧みに使用しているように見えました。ただ投球数が多かったせいか、5回は投げさせてもらえませんでした。無安打で来ていたので、てっきり5回まで投げ、勝利投手の権利を得てから交代かと思いきや、4回でさっさと降板。さすがメジャーの監督は投手を大切に扱います。無理をさせません。

 もう一つは、試合前グラウンドに登場したカブスのマスコット、クラーク君。彼とコンビの人は、柔らかいボールを籠に沢山入れ、そこからクラーク君に優しく打ちやすいボールを投げます。クラーク君は、そのボールを柔らかいバットでボールをスタンドに打ち込むのです。それをライトからセンターへ、その後レフト方向へと移動してくるのです。その都度、観衆は、クラーク君から打たれてスタンドインするボールをキャッチしようと試みるのでした。非常に盛り上がりました。

私は、プロ野球関係者に何回かこのようなケースを想定して、アドバイスをしたことがあります。それは試合前に、球場の内・外野のフェンスの手前にティー台を50台~70台くらいセットして、親子でプロ野球を見に来た子供に対して、ティーボールをスタンドに向かって打ち込む、ホームラン!これ盛り上がりますよって。

クラーク君はコンビの人と二人で、球場内を大いに盛り上げてくれていました。

とても印象に残るパフォーマンスでした。

日本のプロ球団も内・外野のフェンスに向かってティーボールをやりましょう!僕も私もホームラン!スタンドの保護者と友達はナイスキャッチ!