1月15日 福岡ソフトバンクホークス和田毅投手の今年の活躍が楽しみです

 福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手が今年43歳、中年の星、今尚活躍中。

 私は小学生の時は、根っからの西鉄ファン、中西太三塁手は人生で初めての憧れの選手、九州大好き人間です。福岡県も熊本県も大分県も、他の県も全て好きです。福岡県は西鉄ライオンズがあった平和台、熊本県は1番打者高倉外野手の出身地、大分県は稲尾投手、別府緑ヶ丘高校出身、そのボールを捕った和田選手も大分県、次から次へと65年前の九州出身の名選手の顔が思い出されます。

平安高校での修学旅行は九州一周。野球部の練習をサボってでも九州の修学旅行には行きました。帰ったら仲間からえらいお叱りを受けました。平安高校の野球部は地方遠征が多かったので、多くの生徒が修学旅行を辞退するのが通例だったからです。

 私は和田選手が高校3年生の時に、島根県浜田高校から埼玉県所沢市の早稲田大学人間科学部に受験した時から知っています。一目会った時から、知的で優秀だということがこちらに伝わってくるような生徒でした。当時は、高校時代にボールを投げ過ぎたのか、左肘が痛いといっていたのがとても印象に残っています。

 大学時代は、野村監督の下、体を鍛え、心を磨き、人間的にも大きく成長されました。野村監督と私の二人で書いた「野球テクニック&トレーニング」(早稲田ベースボール・トレーニング研究会編)新星出版社では、「レベルアップさせるピッチング上達法」において、球種1ストレート、球種2カーブ、球種3スライダー、球種4シュート、球種6チェンジアップ、更には牽制球を学ぶ、一塁へ投げる左投手等で連続写真のモデルに。野村監督と私の指示通り、見事にその役目を果たしてくれました。

立派な書籍になったのも和田投手のお陰。当時、野村監督と私は彼に多くの感謝をしたものでした。

2003年3月早稲田大学人間科学部を卒業後、ソフトバンクホークスの前身であったダイエーに入団、同年14勝で新人王を獲得、順調なスタートを切りました。そして2010年には、MVPとベストナイン。それを基にアメリカメジャーリーグに挑戦、2011年オリオールズ入団、14年にはシカゴ・カブスにトレード、2016年ソフトバンクに復帰したのでした。その後の活躍は、皆さんの知るところです。

2014年7月、早稲田大学ソフトボール部は、アメリカ・ワールドシリーズ「吉村正殿堂入り記念第18回米国遠征」を行いました。大会会場はシカゴの近くでノースダコタ州ファーゴ市、成績はU-23の部で準優勝。

帰国途中にシカゴに寄り、当時カブスで活躍していた和田投手を遠征団のメンバー全員で三塁側後方から、熱烈に応援をしました。大きな声だったので和田投手には届いたと思います。その時、同じスタンドにダイエーのユニフォームを着て応援をしている九州から来た家族と会いました。和田投手が九州で愛されていたのが嬉しくて、今でもその光景が思い出されます。

昨年秋、小久保新監督が「来年は和田投手、有原投手がローテーションの中心になる」と話しておられたのを記憶しています。そのためか、今、和田投手は、2月の正式キャンプインを前に大学の後輩であるロッテの小島投手や昨年阪神で蘇った大竹投手らと共に合同自主練習を行っているはずです。

和田投手は、出身県である島根県の少年少女の野球・ソフトボール好きの人たちのためにも、毎年多額の寄付をされています。今から7、8年前に、島根県ティーボール連盟と和田投手のお父上が、その寄付金を活用して丸山先生と私を招聘し、TTA指導者認定講習会を開催して下さったことをついこの間のように思い出されます。

母校への愛、地元への愛、経験豊富、少年野球普及のための貢献、頭脳明晰な和田投手は、正に中年の星であり、宝です。今シーズンもベストな状態でキャンプやシーズンに臨まれることを願います。

今年もきっと福岡ソフトバンクホークスで大活躍されるでしょう。熱烈に応援します。