3月13日「復興支援2,2014年福島に室内用ティーボール1万個寄付。同時にソフトボール講習会開催」

 昨日、ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、中日ドラゴンズ相手に好投した。ようやく頭角を現してきたか。と嬉しいニュースです。この1年間は「高校生の体」から、プロ野球選手として長く活躍できるように基礎体力の養成、精神力の強化、様々な訓練をして「プロの体」になって昨日を迎えたのでしょう。若者の成長を見させてもらうというのはとても楽しいことです。今年は新人王を目指して。そしてこれから20年、否それ以上長く活躍してください。大谷選手のようにメジャーに挑戦されるのもいいですね。

 今日は、ボール1万個の寄付と福島県白河市での「ソフトボール講習会」の話です。

 2014年の秋、日本ティーボール協会は800万円を集め、福島に室内用ティーボールを1万個寄付いたしました、我々日本協会からは300万円、そして、残りの500万円は、野球連盟やソフトボール関係団体、そして当時の日生科学研究所(現ミアヘルサ)等にご厚意を頂いてのことでした。その仲介の労をお取りくださったのが亀岡偉民特別顧問、その贈呈式は福島県白河市で行われ、日本協会からは、亀岡偉民先生、青木勇ミアヘルサ社長、岩浪元専務理事、奈良常務理事、そして私が参加しました。ちょうどオレンジのティーボール(インドア・ティーボール)を完成させた時でした。

 そのタイミングで「ソフトボール講習会」を白河市天狗山球場で行いました。この講習会のことを、ベースボール・マガジン社発行の「ソフトボールマガジン」が大きく掲載してくれました。以下はそれを書いた高橋昌江さんの記事です。冒頭から引用します。

 クリニックの光景から

 「めっちゃ優しい~」 「楽し~」

 そんな会話をしながら、目の前を通り過ぎた受講生の女子選手の声に、吉村正監督は満面の笑みになった。

 吉村監督「どうですか?学べていますか?」

 受講生「楽しいです!」

 吉村監督「あ~、よかった、よかった!友達になってくれた、大学生と?」

 受講生「はい!」

 そして、受講生同士、こんな会話に。

 「(大学生)めっちゃ優しくない?いい人だわ~」

 「めっちゃ楽しい!」

 それを聞いたと吉村監督は、「めっちゃ楽しい?よかった、よかった。ソフトボール、もっと好きになってね」と言って、グラウンドに戻る受講生の背中にニッコリ微笑んだ。

 男子が3連覇を達成したインカレから約3週間が経った9月20日、早稲田大学の男女部員40名は福島県白河市にいた。東日本大震災の復興支援活動の一環として、福島県内中学ソフトボール部員、高校男女ソフトボール部員に国体少年男子県選抜チームが参加するクリニックを行うためだ。震災直後の2011年以来、3年ぶりの開催。初めに吉村監督は言った。「今日は、君たちと友達になりに来たんだ」

 その言葉の裏には、こんな思いがあった。「私が、全部指導してもいいんだけれど、せっかく素晴らしい学生がいるから、大学生と中高生が友達になれるような講習会をやりたいと思ったんです。(略)」

 ライターの高橋さんが、私が照れるような内容の記事を4ページに渡って書いてくれました。初めは、記事にするのは「いいよ、恥ずかしいよ」と躊躇していたのですが、今読み返すととてもありがたい記事です。よくぞ書き残してくださったと思っています。

 ボールを1万個寄付、その時に早稲田大学ソフトボール部部員40名を連れての講習会、皆よき理解者がいてくださったお陰でこのような事が出来たのです。(40名の学生は皆中級公認指導者資格保持者です)

 その時の福島のソフトボール選手の人達は、今どうしているのかなあ。室内用のティーボールを使用して幼児や小学生は野球好き、ソフトボール好きになったくれたかなあ。

 あの9月20日、たった1日ですが、彼ら、彼女たちの一生の思い出になっていると嬉しいです。早稲田の学生と文通でもしてくれていると最高ですが。