1月26日「ルール解説 その3(1-2ーe)」
ファールラインから競技場境界線までの距離は、8m以上とすることが望ましい。
このルールを規定したのは、下記の理由によります。
この境界線8mというのは、ティーボールをプレーする上でとても大切となるラインです。それは、「ベンチで待機する選手たちが、打者から無意識に投げられたバットをよけるために十分と考えられた距離」、と考えられるからです。この距離は、ソフトボールの国際ルールを参考にしました。
その国際ルールでは、一塁のファールラインからデッドライン(境界線)までは最低7.62m以上、最高9.14mとなっています。これは、勿論大人を対象として規定されたルールです。そこで我々は、この中間である8m以上にしたのです。子供の安全を守るために大人と同様この距離にするべきと考えました。ソフトボールや野球で最も怖い事故はバットが絡む事故です。ボールが選手に当たる、スライディングでケガをする、選手同士が衝突するといった事故も多いですが、大きな事故につながるのはなんといってもバットが身体に当たる事故です。安全に、楽しいティーボールを行ってもらおうとするならば、この境界線8mの距離は絶対に必要と考えました。
【アドバイス1】
校庭が狭く、この境界線8mが取れない時は、攻撃側の選手も守備側の選手も、待機する所は、本塁手(野球やソフトボールでいう捕手)の後ろと指導しています。即ちバックネット(バックストップ)の後方としているのです。この位置だとバットが飛んでくる確率は低く、もし来たとしても前にネットがあるので安全です。野球やソフトボールでは、攻撃側と守備側は一塁と三塁に必ず分かれて待機しますが、ティーボールはそれにこだわることはありません。最も大切なのは安全に、楽しくプレーすることです。