1月29日「ルール解説7 続き 起き上り小法師(だるま型)から今のバッテングティーへ」

 バッテングティーは、アメリカはじめ日本には古くからティー台とか、バッテングティーとか、ボール置きとか言って、今のバッテングティーに類似するものは、数多くありました。私も昭和30年、40年代にはよく野球の練習で、鉄でできたティー台、その先にT型のゴムでボールを載せられるようになったバッテングティーを利用して、数多くティー打撃の練習をしたものです。

 日本式ティーボールは、創作当初から、この球技を学校教育の場に入れようと考えていたものですから、この鉄製のティー台は固い、重いという理由で採用しませんでした。「暖かい、優しい感じがするティー台」、「小学生に受け入れられるティー台」、これが私の理想としたところです。そこで最初出合ったのが「だるま型ティー台」所謂、起き上がり小法師スタイルのアメリカ製でした。協会創設以前はこれで行こうと考えていたのですが、大学生が数回打つとジャストミートしないでボールとこのだるま型ティーの先を同時に打つとそのティーは中央から二つに割れることが判明しました。小学校でこれを使用してティーボール試合やティー打撃をしても、すぐには二つに割れることはないのですが、5,6年生で少年野球のチームに入っている児童が多くいると心配になり、その耐久性に問題ありということで、協会をスタートさせて1,2年したところで、これを公認するのをやめにしました。安全性を考えてのことでした。

 ただ、現在では、このだるま型ティーは、幼児・小学低学年用として、再び公認しています。

 固い、重いティー台は、野球部、ソフトボール部といった課外活動で使用するのには、とても適したものが多いもですが、学校教育の場で使用するとなると、体育室からの出し入れ、グラウンドへの移動・運搬、小学生3,4年生の体力等を考えると、現在のスタイルがいいと判断したのです。

 このバッテングティーに関しては、まだまだ研究の余地が多くあると考えています。皆さん、いい考えがあると、私ども用具委員会にご連絡ください。近い将来、これもSGマークを取って、より安全で快適なティーボールができるようにしたいと考えています。

 ご協力の程、宜しくお願いいたします。