1月31日「ルール解説9(3-3 プレーヤーの交代)」
3-3-b プレーヤーの交代は、主将または副将が球審に申し出たときに成立する。
これは、何を意味するか分かりますか。日本式ティーボールには、監督、コーチはいません。アメリカのティーボールには、勿論います。皆さん!「リトルリーグ・ペアレンツ(親という意)」という米語を知っておられますか。これは、小さい子がティーボールあるいは野球をするとき「親はうるさい、やかましい」という意味です。私は、このように親が出てくるのがとても嫌いでした。「おい!待て!打つな!」またその反対に「なぜそのボール打たないのかあー」、「何エラーしているんだー」、子どもの野球の試合に親が大きな声を出して、罵声を浴びせています。何度もこのような光景を日本で見たことか。28年前、私は、日本においてこれは「ナシ」にしようと考えました。ティーボールの一つ一つのことはプレーする子どもが考えればいい。子どもの自立にも役立つ。と考えたのでした。
28年前、ルールを制定した時、ルール10、プロテスト(抗議)という項目を入れました。この抗議を行えるのは、監督はいませんから主将と副将だけです。趣旨は「3-3-b」と同じです。でもこれでさえも、長年の経験で、数年前から、プロテスト(抗議)という英語を使用するのでなく、アスク(問う)にしました。児童が先生あるいはティーボール・ティーチャーに抗議はおかしい、という単純な疑問からルールを改定したのです。
もう皆さん、お分かりですよね。日本式ティーボールは、試合を通して子どもの自立を促進させるという大きな狙いがあるのです。
ご指導していただく皆さんは、とても熱心です。高い指導力もおありです。でも試合となれば、その愛情をこめて指導した児童を信じて、彼ら、彼女たちのプレーを暖かく見守ってください。私は指導者の皆さんを信じます。
このルール3-3-bには、このような狙いがあるのです。