11月14日「理事長からのメッセージ」
昨日、常務理事の久保田浩司先生が事務所に来られました。一、先日南流山の講習会についての報告です。二、野球談議、三、ソフトボール、そして今後のティーボールの歩むべき方向等の話でした。久保田先生は、特別支援学校の先生であり、二年前までは、社会人野球チームの監督も兼務されており、大学は名門日体大の野球部出身者でもあり、話題は次から次へと出てきます。話が途切れるのは、どちらかがトイレに行く時だけです。結局11時半にお会いして、次の人が来た15時半までの約4時間話しっぱなしでした。実に楽しい時間でした。久保田先生ありがとうございました。
そもそも久保田先生とは、もうかれこれ25年のお付き合いです。彼が府中の養護学校に勤務されていた時に出会いました。初めての出会いは、確か早稲田大学東伏見の軟式野球場で障がい者と健常者のティーボール大会を開催した時でした。先生がソフトボールの部活の選手たちを連れてこられて、そのお相手は早稲田のソフトボールの選手か私のゼミの学生チームだったと記憶しています。そこで私と彼は意気投合してその後、健康福祉の大会、早稲田との交流試合、東芝府中のグラウンドを借りての大会、はたまた、北海道で中村さんが心を込めて開催してくださっている「北の甲子園」(障がい者と健常者の大会)にも生徒を連れて私と一緒に参加をしたり、一方では、健康教育系の学会で知的障がい者のためのティーボールのルール作り、あるいは車いす利用者のためのルール作り、その有効性についての考察等の発表、様々やりました。彼が一年間私の研究室に研究員として学びに来てくれたこともありました。それらが今日の特別支援学校でのティーボールの普及に役立っているのは言うまでもありません。その生徒たちが社会人となり企業に就職して、今、特例子会社の大会に繋がっているのです。東京や埼玉で素晴らしい大会をその関係者たちは心を込めて運営してくださっています。私も、開会式にはできるだけ参加して、挨拶をさせていただいています。
そうそう、彼は、先日10月7日、デイリースポーツに「知的障害がいのある球児が甲子園を目指せるように」という見出しででかでかと出ましたよ。私はそのコピーを多くの友人に配布しました。私の事のように嬉しかったからです。彼は、文才もありましてつい最近も「あの時の野球とあの子たち」大学教育出版から、古くは確か、「磨けば光るこどもたち」文芸社を出しています。今調べましたら、2001年5月です。前者の出版が2020年1月ですから。大したものですね。現職の特別支援学校の先生が本を書くなんて凄いです。この2冊とも私のことを書いています。後者の本には、私との出会いの一文があります。紹介しましょう。「第一印象は、やさしそうなおじさんだった。帰り際、握手をさせてもらって、「また、養護学校の生徒さんを連れてきてください」と、にこやかにエールを送ってくれた。これが、ティーボール、そして吉村先生との出会いだった。と。今後ともこの素晴らしい出会いを大切にしていきたいと思っています。
ありがとう、久保田先生。