12月20日「理事長からのメッセージ」
12月17日、萩生田光一文部科学大臣が、小学校35人学級を5年かけて1学年ずつ行うと決めたことを、発表しました。現在、36人のクラスは、18人の2クラスに分けられるそうですね。これが、我々ティーボール協会発行する「ルール」にどのような影響があるかを今日は考えてみることにいたしましょう。
結論から言うと、練習の単元でも、試合の場合でも全く問題ありません。
例えば、31人のクラスで試合を行う場合、校庭に2面のティーボール競技ラインをまずお引きください。児童を8人、8人と、8人、7人に分けてください。8人、8人で試合を行うときは、野球やソフトボールと同じポジションでゲームを進めると効果的です。すなわち投手のいない野球です。守備者は、本塁手(捕手の位置)、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手、右翼手の8人です。これで楽しいゲームができます。もう一面のダイヤモンドでは、7人のところに先生が入って8人、8人にする。これもOKです。また先生が入らず、7人が守備するときは、攻撃側の最後の打者が本塁手に入る。これもOKです。工夫をしましょう。
また、25人クラスだと、競技場を一面にして、13人対12人で試合をすることもできます。10人はルールどおりの守備位置で守り、他の3人と2人はエキストラバッター(守備をしないで打つだけの選手)です。これだと、先生がラインを引くのが一面だけですので、楽になります。ただこの時注意しなければならないのは、打つ選手の数は、常に同数にしなければなりません。2チームが得点を競い合うものですから。この場合打者のみ13人対13人にするのです。一人少ないほうは、1回は1番打者が2度打ちます。2回は2番打者が2度。3回は3番打者が2度打つのです。これもちょっとした工夫で、楽しく試合を行うことができます。そうそう、もう一つ忘れてはならないことは、初回がエキストラバッターだった人は、2回は必ず守備に入るといった配慮が必要です。体育の授業では、児童に対して均等な運動量をこなしてもらうよう計画するべきでしょう。
18人のクラスでは、9人対9人、20人のクラスでは、10人対10のゲームができます。
練習単元では、何人でもできます。1人だと的あてゲームもできますし、2人のキャッチボールも、打者と守備者のフリーバッティングもできます。3人、4人、5人と人が増えれば増えるほど、いろいろな練習が、皆さんの創意工夫によって楽しくできます。
このホームページにある「笑顔いっぱいティーボール」を参考にしてください。
ティーボールは、一クラスが35人以下になっても、今までどおりのご指導で全く問題ありません。ノー・プロブレムです。