12月27日「理事長からのメッセージ」

 今日の新聞によると、日本ハムファイターズの有原さんが、ポスティング制度を利用して、テキサスレンジャースへ移籍。2年で、7億5千万円前後で契約したとのこと。凄いですねえ。先ずはおめでとうございます。彼は、広島の広陵高校から早稲田大学、大学では19勝12敗、防御率2・72と大学ではそれほどずば抜けた成績ではないが、日ハムに入ってから、大きく成長されました。若者はいつどこで勢いよく成長するかわかりません。彼は本当によく努力され、結果を出されました。新聞によると、彼は「大食漢」だそうです。上記の給料だとアメリカでいくらでも好きなものを食べることができますね。どんどん食べて、アメリカで成功してください。

 さて彼移籍する、テキサスレンジャースですが、私には次のような思い出があります。1986年、ハワイ大学野球部のレス・村上監督・団長補佐としてテキサスに遠征、行く先はエルパソ市。テキサス州エルパソ大学との試合です。テキサスに入る前の試合はニューメキシコ大、そこで偶然入った焼き肉店に、支配人の野島君とバッタリ会う。彼は大学の同級生でレスリング部の主将、こんなアメリカのど真ん中で会うなんてお互いが信じられないよう顔で、「野島か・・」、と私。「吉村か・・」、と野島君。アメリカの原爆の地下実験が行われたとする場所で再開。彼の話によると慶応大学レスリング部OBのロッキー青木がアメリカで百店舗近く「べに花」焼き肉店を経営、超有名人で冒険家。野島君は彼に負けたくないので早稲田のネットワークで、アメリカ全土で焼き肉店を展開中だとか、ロッキー青木に負けたくない、と聞く、大変な負けず嫌い。 
 そこで、明後日テキサスに行くことを話したら、山岳部OBの加藤君に会いなさい。彼もこの焼き肉チエーン店の支配人をしているから、との情報。ありがたいですね。大学の仲間は。この話を監督のレス・村上に私が伝えたところ、彼は、「ハワイ大学ではそんなネットワークはまずない。早稲田って凄いね。」と呆気にとられていました。いえいえ、早稲田はただ卒業生が多いだけです。と私は答えた記憶があります。
 テキサスに、ハワイ大学野球部が飛行場に降り立つとなんと、そこに加藤君がお出迎え。嬉しいですねえ。そして加藤君、「吉村さんステーキ食べませんか」と第一声。さすがテキサス、ステーキな街です。これ洒落になりませんか。家内が(加藤さんの奥様はメキシコ系アメリカ人)ステーキが好きでぜひご一緒したいとのこと。勿論野島君の紹介であったのが大きいです。彼の車で、1時間ほどのドライブ、そして着きました。「ツーパンドステーキ」の店です。ジィアント馬場さんの靴の裏のようなステーキ、おいおいこれを食べるのかい、一気に行こうかと思ったら、なんとそれを食べる前に、8匹のエビが前菜(オードブル)として出されてきました。これをまず食べてから、ステーキを食べろということ。これはアンビリーバブルです。こうなったら全部食べようではないか。加藤君の奥様はぺろぺろと一気にお食べになっている。慣れていらっしゃるのだ。これはハワイ大学の野球団の幹部の一人として負けられません。勿論、日本人としても。いやー今でも、あれは美味しいというよりも、あのステーキのバカでかさと前菜のエビ8匹、その数と量と大きさが忘れられません。

 これが、テキサスの思い出です。テキサスレンジャース。以前も書きましたが、あのジョージ・ブッシュさんが共同オーナーを務めたこともある名門。有原さん、私は彼とは一度も会ったことはありませんが、彼は「大食漢」と新聞報道、テキサスで「ツーパウンド・ステーキ」をどんどん食べて、メジャーリーガーの体にして、大活躍されることを祈ります。

 「ステーキ」を食べて、「ステーキな」メジャー生活をお送りください。