12月28日 ミズノ株式会社のS部長が事務所にお越しになりました。日本式ティーボールを創作する前に、スローピッチ・ソフトボールを一緒にプレーした間柄です。

 昨日は、ミズノ株式会社のS部長が東村山の事務所のお見えになりました。御茶ノ水の本社から東村山までは約1時間かかります。私はお互いにとって中間地点である高田馬場周辺でお会いしては如何かと提案したのですが・・・。ありがたいことなので東村山の事務所でお迎えすることにしました。約束時間は午前11時。ぴったりの時間に玄関からピンポーン!

 時間を厳守されます。事務所には、手賀職員と私がお出迎え。土方常務もお誘いしたのですが、年末でお忙しいということでした。S部長と土方常務とは早稲田大学人間科学部スポーツ科学科の1期生。もう35年ほど前のことです。土方常務は野球部、S部長は人間科学部ソフトボール同好会に所属、私はその同好会の会長。そんな間柄でした。

ただし、この二人は学生時代には、直接面識がなかったとのこと、驚きです。というのは、1期生は1年生の時、2,3,4年生はいません。1年生だけです。したがって、1期生は学生同士のみならず、教員と学生とも、皆仲良くなるのです。土方常務は勉学と野球部の主務として忙しい毎日を送られたと推察できます。一方、S部長は、静岡の進学校から入学、勉学と野球の両立で、人間を磨き上げて来られました。そのため、大学では、敢えて野球部やソフトボール部には入部せず、勉学に没頭。当時野球好きの仲間と共に、人間科学部ソフトボール同好会というサークルを立ち上げられたのでした。

 私は人間科学部ではスポーツ科学科ではなく、人間健康科学科に所属していました。ただ、スポーツ科学科の「ソフトボール」の授業を担当しており、S部長は、私の授業を履修されていました。S部長は、運動センスは抜群、私は「ソフトボール部に入部して、クリーンアップを打ってほしい」といって勧誘したこともありましたが、本人は勉強をしたいという返事でした。

私は、S部長が2年生になって、新1年生が入って来てからは、その「ソフトボール」の授業のTA(ティーチング・アシスト)をお願いし、その役目を見事に果たしてくれました。最も信頼していた学生の一人でした。

 S部長が、ミズノ株式会社に就職してからは、ゴルフ関係の部署におられたと聞いていましたが、最近では、専門の野球・ソフトボール関係の部署に移られたと聞き、嬉しくなっていました。S部長とお会いするのは、かれこれ10年振りでしょうか。

お会いするや否や、S部長は、「先生!お元気ですね」とお褒めの言葉。「ありがとうございます。毎日、1万歩を歩き、時間に余裕があれば『理事長からのメッセージ』を書くようにしています。ボケ防止です。ここにいる手賀さんやスポーツ科学部の尊敬するT先生からは、いつもご指導と激励を頂いています」と。

日本ティーボール協会は、ミズノ株式会社の多くの方々から沢山のご好意を頂いています。ミズノの皆さんは、日本式ティーボールの普及が野球やソフトボールを救うとご理解くださっているのです。とてもありがたいことです。感謝しかありません。

S部長と私が出会った35年前は、まだ「日本ティーボール協会」は存在しませんでした。その前身である「大学スローピッチ・ソフトボール研究会」で、東京理科大の丸山先生や東京大学の可部先生、早稲田大学にはスコット先生たちと「日本式ティーボール」を創作する活動に取り組みながら、スローピッチの大会も開催していたのです。その大会には、人間科学部ソフトボール同好会も出場してくれていたのでした。S部長は、上記の3先生を皆知っておられます。

ということは、S部長は「日本式ティーボール」の歴史をよく知っておられるということにもなります。嬉しいですね。昨日の話し合いはその歴史、このスローピッチ・ソフトボールから日本式ティーボール、そしてその球技を小学校の体育の導入する話等で、盛り上がりました。

3人は昼食共にして、近いうちに再会することを約束して2時前に分かれました。約2時間45分の楽しい、楽しい話し合いでした。手賀職員は、この二人の会話を嬉しそうに聞いていました。職員が歴史を学ぶということは、とても大切ということを知っておられます。

今この「理事長からのメッセージ」を書いていたら、事務所へ1本の電話が入りました。それはS部長からでした。「昨日は、有意義な時間をありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します」だって。オイオイちょっと待ってください。それを言うのはこちらが先であるべきでしょう。

S部長、本当に遠い所わざわざお越しくださり誠にありがとうございました。心から感謝致します。

加えて、S部長、本年もご指導とお世話くださったミズノ株式会社の全ての皆さんに心からの感謝の気持ちをお伝えください。

来年も宜しくお願い致します。