12月3日「理事長からのメッセージ」

 今日は秩父の夜祭の日です。私は昭和50年に早稲田大学に奉職し西武沿線に住いを移したすが、それまでこの夜祭のことは知りませんでした。西武沿線にお住まいの方はよく知っているようです。昭和50年頃の12月3日というと寒くていつも震えていました。しかし最近は地球温暖化で結構暖かいです。皆さんの地域はいかがですか。

 さて、その暖かいせいではありませんが、まだ都市対抗野球は続いています。今日が、決勝戦です。ホンダ対NTT東日本です。東京ドームはさぞかし盛り上がっているでしょうね。熱いでしょうね。ホンダは狭山市、秩父の近くです。この事務所からも近いです。どちらを応援しようかな。
 皆さん、昨年の都市対抗の決勝の日はいつだったか覚えておられますか。7月の25日でした。午前中何があったか知っていらっしゃいますか。そうです。日本野球連盟主催、日本ティーボール協会共催の「第5回ティーボール教室IN東京ドーム」が9時から12時まで親子を約1000名集めて大イベントが開催されたのです。これを行うために大英断を下された中心人物は当時専務理事であった野端啓夫氏です。

 今日は、この話をしましょう。
 そもそも、このイベントの始まりは、今から約8年前、元早稲田大学野球部監督の石山建一さんが高田馬場の事務所に元全日本監督の鈴木義信氏(当時日本野球連盟副会長)と野端啓夫氏(当時専務理事)のお二人をお連れ下さり、私にこのお二人に日本式ティーボールの普及、発展、広がり、活動、そして小学校で体育の必修授業に入れたこと等について話をしなさいとのことでした。50分ぐらいだったでしょうか私の説明は。お二人は聡明で、理解が早かったですね。野球関係者でこのように理解の早い方にお会いする機会が少なかった私はとても驚きました。さすが日本代表の監督さんと、コーチを務めた慶應ボーイと思いました。
 そのお二人に、私は小学3,4,5,6年生の授業にこの日本式ティーボール必修に入れたので、次のターゲットとして5,6年前から幼児と小学1,2年生にどのようにしてこの野球のスターターゲームであるティーボールを教えるか研究と実践中である旨お伝えしました。これもよく理解してくださいました。
 そんなこんなで、ある日、野端専務のほうから私に話があるといって提案されたのが、この東京ドームでのティーボール教室でした。最初は嬉しいやら、大変やら、でした。しかし、相談したジャクパ、女子プロ野球機構の責任者らは事の重大さを理解しながらも参加できる喜びで、私に協力を約束してくれました。今でも忘れませんが、2015年7月23日、(木)都市対抗の決勝の日の午前中に、この大イベントを行わせて頂いたのです。親子の参加者は、1300人ほどでした。野球連盟、ジャクパ、女子野球の関係者のご努力は半端ではありませんでした。何しろ対象が幼児です。野球の経験もありません。子供にケガは絶対にさせてはなりません。大変でした。それでいて野球の楽しさ、面白さを理解させねばなりません。無事終了した時の達成感は、最高でした。一生の思い出でとなりました。第2回以降は、私の親友で幼児体育指導、研究の第一人者故丸山克俊先生に総合責任者を任せて、私は少し楽をさせていただきましたが。
 今年は、コロナ禍で、中止。当然でしょう。来年は、コロナ次第でしょうね。あの東京ドームでティーボールをプレーできた子は一生の思い出となったに違いありません。改めて、この素晴らしい企画を提案してくださった野端啓夫現副会長には心から感謝です。

 今日は、都市対抗の決勝の日ということで、東京ドームの「ティーボール教室」についてお知らせしました。