12月6日 日大アメフト部。日大の学生が「学生理事会(仮称)」を各学部に設置して、その結論を「理事会」に提出したら?学生の力は凄いですよ!

 4日、日本大学はアメリカンフットボール部(以下、日大アメフト部)部員による違法薬物使用についての記者会見を行いました。その席で、理事長の諮問機関である「日大競技スポーツ運営委員会」委員長であった益子スポーツ科学部長は、「簡単に廃部という声が出たわけではない。断腸の思いだった」とのこと。そうでしょうね。各委員が考えに考えた末の結論だったことは容易に想像できます。

 林理事長は、先ず会見冒頭でお詫びしました。その後、「アメフト部は『廃部』と決まったわけではない。理事会の判断が最終決定です」と説明。そして、出来るだけ早い機会に理事会の結論を示したいとのことでした。更に、そこでは、「連帯責任は肯定すべきではないがそうするべき時もある」との説明も。苦悩の表情がにじみ出ていました。

 このようなケースの時は、私は、早い機会に、学生と誠実に向き合うべきと考えます。学生は将来の「日本の宝」となるからです。この人たちを大切にしないと、日本の将来はありません。この問題が起こった時から、大学本部(理事・評議員)、学部の管理職、学部の教職員等が一丸となって、「信頼できる人物」を2、3人選出し、その人達がマンツーマンで、全ての部員に対して、心を開いた面接を、2度、3度と実施するべきだったと私は思います。

 部員(学生)は、先輩、同輩、後輩の誰かが薬物を使用したかを知っていても、丁寧な、聞き取りを行わないと、なかなか本当のことを(事実)言ってくれません。ここで今時の部員(学生)の心理を整理してみます。大雑把に、次の4つのタイプに分けて考えました。

1.薬物を使用しているのが誰かと知っていても、それを無視して、黙々と努力を重ねる部員(選手)。

2.好奇心の塊で、薬物を吸ってみたいと思う部員(選手)。

3.見向きもせず、アメリカンフットボールに没頭する部員(選手)。

4.その他、特徴のある選手。

1のタイプの選手は、この廃部騒動に関しては、最もショックを受けているでしょう。

2のタイプは、いつどのタイミングで、誰に正直に話したらいいのか、と深く考えていたと推測できます。

3のタイプは、突然の廃部で「え!何!」って感じです。

 ここで考えなければならないのは、どのタイプの部員(選手)であっても、出来るだけ早い面談が必要だったのです。

教職員から信頼され、責任ある立場の人が部員(選手)と話せば、一人ひとりの部員の魅力と個性・特徴が分かります。部員を信頼しての面接です。部員と同じ目線で、部員のことを思い、アメリカンフットボールの将来のことを腹を割って話をすると、部員の魅力が分かります。彼らは、正直になります。誠実にもなります。真面目です。素晴らしいです。

「立派な青年」として、話し合えば、おのずとその部を廃部にするか、存続させるか、存続させる場合はその条件は等、面接した学生からヒントを得られます。

ここで私は、今の日大の学生(部員を含む)諸君に提案したいのです。この件において理事が理事会で、結論を出す前に、学生有志で、「学生理事会(仮称)」を(全学単位・学部単位・運動部単位等)で開催し、そこでそれぞれ結論を出し合う。そこで出た結論を、真の「理事会」に提出するという形で進めて行けば・・・、如何ですか?

今、日大は教職員のみならず、部員(学生)の真価が問われる時です。

 私も日本大学大学院文学研究科教育学専攻で、多くの立派な教授から様々ご指導を頂きました。そこで得た親友、先輩、後輩、皆さん素晴らしいです。これらの先生方は、学生時代から熱かったですよ。この提案(学生理事会)を聞いたら、面白いときっと言ってくれる方ばかりと信じます。

出でよ、第二の丸山先生、松浪先生、佐藤先生。 

日大!今が大事、皆さん、 頑張れー!