2月1日 読売新聞スポーツ面(17)に大きな記事が出ました。「ティーボール広がる輪」「安全な『日本式』世界に野球の種まく」

 球春到来!今日はこの事務所に着く前に、2軒のセブンイレブンと1軒のファミリーマートより読売新聞とスポーツ報知、読売新聞とサンスポ、更に、読売新聞とデイリ―スポーツを買いました。これはプロ野球の各球団が今日からキャンプインするからです。それともう一つ読売新聞に日本式ティーボールが掲載されるからでもありました。

プロ野球では、スポーツ報知の一面は阿部巨人軍、デイリースポーツは岡田阪神、サンスポは山田二塁手。予想通りでした。

 読売新聞の17面スポーツ「スポーツのかたち」というタイトルで田中富士雄編集委員が「ティーボールの広がる輪」「安全な『日本式』世界に野球の種まく」で素晴らしい記事をお書きくださいました。田中氏は昨年11月に開催した「健康福祉の大会」を見学するために早稲田大学の所沢キャンパスまで来られ、少年少女、高齢者、障がい者の大会をつぶさに見て、その魅力に感動されたのでした。

 後日、ティーボール協会事務所に来られ、日本式ティーボールのこと、野球・ソフトボールのこと、その底辺拡大について、約4時間様々な角度から質問されました。全て録音され、それを正確に読み取り、このような立派な記事にしてくださったのです。感謝しかありません。

少し紹介します。

 その記事の冒頭に、ノンフィクション作家・佐山和夫氏の著者「野球とアンパン 日本野球の謎カウント・コントロール」(講談社)「西洋のものをそのまま受け入れるのではなく、『日本化という加工』を施すことによって、自分たちのものとしようという精神」を引用。その精神が「日本式ティーボール」に受け継がれているという出だしでした。

 「日本式ティーボールの生みの親で、早稲田大学名誉教授の吉村正・日本ティーボール協会理事長は、『いつでも、どこでも、誰でもやれるスポーツにする必要があったのです』と明かす。研究に着手したのが1975年。大きな節目は、1977年。小学校の学習指導要領からソフトボールが外れたこと」と。

この後は、私がTTA指導者認定講習会でいつも言っている内容が、コンパクトにそして読みやすくまとめてあります。

ここからは一部引用します。特に「吉村さんは自ら海を渡り、同協会関係者や教え子らを派遣し、更に個人の人脈をたどって国際化にも尽力した。各地にまいた種は目を出し、太い幹となり、枝葉を伸ばしていく」と。

 更に、日本協会小西美加理事の活躍も丁寧に紹介しています。「ブラジルで『チーボール』と呼ばれるスポーツに取り組んでいるチームがありました。日本のティーボールにそっくり。元は20年以上前に吉村先生が残していったティーボールらしいんです」。(中略)日本式ティーボールに源流を持つ中国、韓国、台湾などの国・地域は、早くから教育機関や民間団体が盛んに大会を開催しており、アジアでの活性化を後押ししているという。」

 まとめは、「野球・ソフトボールは五輪実施競技に仲間に入ったり、外されたりを繰り返し、はじき出されるたびに指摘されるのが、『世界における普及度の低さと競技人口の少なさ』。日本式ティーボールがきっかけとなって、野球・ソフトボールが全世界で親しまれるスポーツに格上げされ、五輪のど真ん中に腰を据える日がやって来たらー。これはもう快事だと言っていい。」と書いてくださっています。

 事務所に着くと、早速1枚のファックスが届いていました。

吉村正先生 

前略 平素のご無沙汰をお許しください。本日の読売新聞に、先生の長年のご努力が実りつつあることを実感(中略)、正に今、野球が曲がり角にさしかかった時に時機を得たことと推察いたし、大いに期待を膨らませさせて頂きました。(後略) 草々

                                佐山和夫

 冒頭のノンフィクション作家で慶應大学OBの佐山氏からでした。2022年野球伝来150年に当たり、6月25日慶應三田キャンパスで「野球はどこから、どうして」という題目で基調講演をなされた時にお会いしてから約1年半ぶりの連絡です。

佐山さん!ありがとうございます。

その後やっとのことで、事務所で「読売新聞」の記事を読みました。「こんなにも素晴らしく書いて下さったのか」と嬉しくなり、3軒目のセブンイレブンに行って「読売新聞」を2部、更に東村山駅売りの売店で「読売新聞」5部買いました。

その後、事務所に戻って、田中氏に「お礼」のメール。

その後は、京都の兄弟姉妹に連絡、その間、事務所に喜びの電話が来ます。中井専務から、「良い記事が出ましたね」。続いて頼住専務、伊東理事からも。

こんな楽しい日が来るのも、皆さんと共に「野球・ソフトボールの底辺拡大」、「親子三代、いつでも、どこでも、誰でも楽しくできる」、「野球文化のない世界の国々へ」を目標に日本式ティーボールを普及しているからです。

この場を借りて、仲間の皆さんには、心から感謝申し上げます。

来週の役員会は、改めてこの記事を紹介したいと思っています。