2月4日「ルール解説16 (6-2 打者の義務)」
6-2-c 打者は、軸足を2歩以上動かして打撃をしてはならない。
このルールも日本式ティーボール独自のものです。
バッターボックスがあると、打者は二塁方向に打球が集中するということは、バッターサークルの項で説明しました。バッターボックスをバッターズサークルに代えても、やはり打球が二塁方向に多く行くのです。そこで、打者には、野球やソフトボールは打者から見て90度の方向に打てば、どこでもフェアー地域だと。そして、野手の間を打つ面白さ、狙い撃ちの大切さ、その打撃ではいかに「集中力が必要」かも教えるのです。
打者が軸足(ピボットフット)をそのまま動かさずに打つと左右に打ち分けられません。経験者が見ると打者が打席で立った位置でその打球がどの方向に行くかが推察できます。どの方向に打つか分からないようにするためには、一歩軸足を踏みかえることが大切となります。即ち、右打者だと右足(軸足)を三塁のベンチ方向にずらして、その足を軸足として、ボールを打つとボールは右、即ち一・二塁手方向に飛ぶようになります。反対に、右足を前、即ち一塁ベンチ方向に踏み出して、打つと三塁・第二遊撃手方向に打球は飛びます。
これを教えることにより、進塁打の意味、ヒットエンドラン、フォアーザチーム等を説明できるようになるのです。
全国大会では、「軸足は一歩まで動かしてもいい」の見解で、それぞれの地区で理解の差があります。これに関しては、大会前に指導者会議を行い、考えの統一、ルールの確認等、相互理解をしっかりしておくことが大切です。