ティーボール競技規則(抄)
施設と用具
- 施設・使用球・使用バット・対象者
- バッターズサークル
本塁プレートの角を中心として、半径3メートルの円を描く。
打者はこのサークル内で打撃を行う。 - バッティングティー
バッティングティーは、本塁プレートの後方50cm以上1m以内の間に置く。
場所 | 使用球 | 塁間 |
外野フェンス |
対象 | グラブ |
屋外/ 室内 |
(インドア)ティーボール | 5~10m | 無 | 幼児 小学生低学年 |
不要 |
11・12インチ・ティーボール | 10~14m | 40m以上 | 小学生 中学生・高校生以上女子 |
使用可 | |
野球場/ 運動場/ サッカー場/ その他 |
9インチ・ティーボール | 16m | 50m以上 | 小学生低学年 | 使用可 |
11インチ・ティーボール | 16m | 50m以上 | 小学生 | 使用可 | |
12インチ・ティーボール | 16m | 50m以上 | 小学生高学年 中学生・高校生以上女子 |
使用可 | |
9インチ・ティーボール (アメリカIBA とISF) |
18.29m | 60m以上 | 4~8歳(7月31日までに誕生したもの) | 使用可 |
※注 使用バットに関しては、SGマークのついたティーボール用バットの使用を義務付ける(2019年より)
ティーボールは、投手のいない野球であり、ソフトボールである。ティーボールが野球やソフトボールと大きく異なるところは、本塁プレートの後方に置いたバッティングティーにボールを載せ、その止まったボールを打者が打って試合が始まることである。
競技者
- 競技者の数
競技者は10名~15名とする。両チームの選手の数は同数でなければならない。 - 競技者の名称と守備位置
守備者は10名である。10名の守備者は、本塁手(ホームベースマン)と、1塁手(ファーストベースマン)、2塁手(セカンドベースマン)、3塁手(サードベースマン)、第1遊撃手(ファーストショートストップ)、第2遊撃手(セカンドショートストップ)の5人の内野手と、4人の外野手に分かれる。外野手は、左翼手(レフトフィルダー)、左中堅手(レフトセンターフィルダー)、右中堅手(ライトセンターフィルダー)、右翼手(ライトフィルダー)に分かれる。 - 他の選手はエキストラヒッター(打つだけの選手)となる。
本塁手規程
本塁手は打者が打撃を完了するまでは、バッターズサークルの外にいなければならない。
打撃規程
- 打者は審判が「プレイ」と宣告した後、バッティングティーに載せたボールを打つ。
- 打撃時の軸足の移動は1歩までとする。2歩以上に動かしたときは、ワンストライクが加えられる。
ツーストライク後からこれを行ったときは、打者は三振である。 - 打者がボールを打たないで、ティーだけを打ったときは、空振りでワンストライクが加えられる。
ツーストライクからこれを行ったときは、打者は三振である。 - ツーストライク後からのファウルは、打者アウトである。
- バントやプッシュバントは認められない。ツーストライク後からこれを行ったときは、打者はアウトである。
走塁規程
- 走者は打者が打った後、離塁することができる。走者の離塁が早いときは、走者は離塁アウトになる。
- 盗塁は認められない。
- スライディングは禁止にする。(行うと走者アウト)。
走者の1塁、2塁、3塁での駆け抜けは認められる(走者は塁ベースを駆け抜けた後、進塁の意志がない場合には野手にタッチされてもアウトにならない) 。
試合
試合は原則として次の2通りとする。
- 2チームが攻撃と守備に分かれ、攻撃側の全打者が打撃を完了した時点で攻守を交代し、規定の回数(イニング)を終えたとき得点の多いチームが勝者となる。
残塁の走者は次回に受け継ぐ。最終回の残塁者はこの限りではない。 - 2チームが攻撃と守備に分かれ、第3アウトが成立することによって攻守を交代し、規定の回数(イニング)を終えたとき得点の多いチームが勝者となる。攻守の決定は、試合前に行われる審判員のコインのトスによる。
正式試合
- 正式試合の規定回数は、上記1の場合、2回から4回とする。また、2の場合、5回から7回とする。
正式試合では、大会要項の定めるところにより、試合時間制限を設けることができる。この場合、制限時間は上記の規定回数に優先する。 - 試合終了時に同点の場合には、原則として試合を延長して行う。
- 球審によって、「プレイボール」が宣告されると、試合は開始される。
- フェアボールとファウルボールは、野球やソフトボールと同じであるが、バッターズサークルフェア地域内のライン上で野手がボールに触れたり、ボールが止まったときはフェアボールとする。
- 幼児や小学生がプレーするときは、インフィールドフライのルールは適用しない。
- 登録された選手は、1試合につき原則として最低1イニング以上プレーするか1度は打席に立たなければならない。
得点
- 走者がその回終了までに、正しく1塁、2塁、3塁、本塁に触れた場合1点が記録される。
審判員
- 審判員は、2人制で行う。2人は球審と塁審(1塁)に分かれる。
- 球審は、打者の正面横に、立つ。
- 塁審は、1塁手の後方、1塁ファウルライン上に、立つ。
- 球審は、3塁と本塁周辺のプレーをジャッジする。
- 塁審は、1塁と2塁周辺のプレーをジャッジする。
- 球審と塁審は、打者走者の進塁が一段落しボールが内野手か本塁手にもどったら「タイム」をかけ、次のプレーに移るように指示する。
【その他の試合ルールに関しては、日本ティーボール協会公式規則(日本協会発行)に準拠する。ただし、2018年より小学生:全国大会のみ、3人制を採用している】