幼児&小学1・2年生のためのティーボール指導教本Ⅰ
公益財団法人日本野球連盟
公益財団法人日本高等学校野球連盟
NPO 法人日本ティーボール協会
ごあいさつ
2015年7 月、公益財団法人日本野球連盟(会長:市野紀生)は、伝統ある第86回都市対抗野球決勝戦の日の午前中、歴史に残る一大企画をスタートさせました。それは、「第1回ティーボール教室in東京ドーム」です。当日は、2,300名の親子の皆様にご参集いただき、ベースボール型スポーツのスターターゲーム=ティーボールを大いに楽しんでいただけたと思っております。
ベースボール型スポーツの底辺拡大が叫ばれ続けている中で、第86回をも数える都市対抗野球の決勝戦の日に『親子ティーボールイベント』を約3時間( 9時から親子で自由にキャッチボール、10時から12時まで親子ふれあい活動&ティーボール教室)にわたって挙行するということは大英断でありました。併せて、同年11月の第41回社会人野球日本選手権大会においても、京セラドーム大阪において開催いたしました。
そして、この一大企画をほとばしるような熱意と誠意をもって応援し、協力したのがNPO法人日本ティーボール協会(理事長:吉村正)でありました。日本野球連盟・野端啓夫専務理事と吉村正理事長を中心にして、再三再四入念な打ち合わせを行いました。ご両親が一緒であっても幼児を対象とするベースボール型ゲームは、より高い安全性への配慮が不可欠だからです。また、東京ドーム・親子ティーボールがいつまでも想い出に残る楽しい時間となるように、指導内容・方法を吟味、検討することも、今後この企画を大きく発展させるためにも大切であったからです。
この一大企画は、今年は第3回目を迎えました。主催が日本野球連盟、共催が日本ティーボール協会。そして、後援団体として公益財団法人日本オリンピック委員会・文京区・一般財団法人全日本野球協会・毎日新聞社。そして、運営に際しては、ナガセケンコー株式会社・株式会社ジャクパ・一般社団法人日本女子プロ野球機構の皆様に格別なご尽力をいただきました。
また、公益財団法人日本高等学校野球連盟(会長:八田英二)の役員諸氏、事務局職員諸氏には、再三にわたってこの画期的な企画を視察いただきました。長い間隆盛を極めてきたわが国のベースボール型スポーツの競技人口激減に歯止めをかけるために、『高校野球200年構想』の協議会を設置し、幼児& 小学1・2 年生のティーボールの普及に対しても、その推進プロジェクトをスタートさせることが決定しています。今、ベースボール型スポーツの関係団体が、底辺拡大のために安全で楽しいティーボールの普及に一致団結することが焦眉の急でありましょう。本書がその一つの契機になることを心から願っております。
2017年12月吉日
公益財団法人日本野球連盟 会長 市野 紀生
公益財団法人日本高等学校野球連盟 会長 八田 英二
NPO 法人日本ティーボール協会 理事長 吉村 正
日本式ティーボールの誕生と幼児&小学1 ・2 年生への普及
吉村 正(NPO 法人日本ティーボール協会理事長)
日本式ティーボールの誕生と学校体育授業への導入
人は棒があれば石や土を叩き、バットがあればボールを打ちたくなります。世界には、用具(ボール等)を用具(バット等)で叩いたり、打ったりする球技は沢山あります。それは、野球、ソフトボール、クリケット、ラウンダース、ゴルフ、ポロ、ホッケー、アイスホッケー等です。また、片手でボールを打つハンドベースボールや、ラケットでボールやシャトルを打つテニス、卓球、バドミントン等があります。
このようなすべての“ボール等を打つ球技”のスタートとなるゲームがティーボールといっても過言ではないでしょう。特に、ティーボールは、野球、ソフトボール、クリケット等の「スターターゲーム」として世界で認められています。
1988年に、IBA(国際野球連盟)とISF(国際ソフトボール連盟)が協力して、野球とソフトボールの入門期の子どもたち( 4 歳から8 歳まで)のために「Teeball」を考案しました。その「Teeball」は、金属製バットを使用し、大人が使用する硬式ボールをほんの少し柔らかくしたボールを用い、ヘルメット・マスクを着用してプレーするという危険度の高い球技でした。
一方、わが国では、1981年に発足した「大学スローピッチソフトボール研究会(会長:吉村正)」が中心となって、「いつでも、どこでも、だれでも、楽しくプレーできる野球・ソフトボール」の研究と実践を開始しました。この研究会は、「国民皆ベース・ボール」を目標にして、「日本式ティーボール」を1993年に完成させ、「日本ティーボール協会(会長:海部俊樹)」をスタートさせたのです。
この「日本式ティーボール」は、バットやボールを柔らかくし、塁間を狭く、安全に、大勢の老若男女がプレーできる球技としました。この「日本式ティーボール」は、特に小学生の間で高い評価を得て、1998年の小学校学習指導要領改訂では、3 ・4 年生に対して「ゲームの例:手やラケット、バットなどで打ったり、止まっているボールを打ったりするゲーム」と記述され、小学校体育の副教材として「ティーボール」が掲載されるようになりました。こうして、全国の小学校に普及していったのです。
そして、その10年後の2008年、小学校学習指導要領解説(体育編) 3 ・4 年生に加え、5 ・6年生においても、ベースボール型の中で「例示:ティーボール」と明記され、普及は加速化されてきました。
2017年6 月、文部科学省から、小学3 ・4 ・5 ・6 年生に対して、このティーボールがベースボール型の中で中心教材となることが明らかにされたのです(27・28ページ参照)。これが今後、約10年間続くことになります。ますます普及するでしょう。
幼児&小学1 ・2 年生のためのティーボールの普及のために
以上のように、この「日本式ティーボール」は、全国の小学3・4・5・6 年生に対して広く普及しています。そして、韓国・中国・台湾においては、この「日本式ティーボール」が10数年前に“輸出”されて、特に小学生の間では一大ブームになっています。プロ野球はあっても、わが国のようにリトルリーグ、スポーツ少年団ソフトボールから中学校・高等学校でも盛んにプレーされていなかった国や地域では、ベースボール型スターターゲームであるこのティーボールは、子どもたちと両親にとってとても魅力的なスポーツになっています。そして、中国では、このティーボールを全国の幼稚園に導入しようというプログラムもスタートしています。「全国幼児体育(ボールゲーム)専門家委員会」が昨年スタートし、ティーボール・サッカー・バスケットボールがその対象種目となっています。
このように小学校において普及が加速度的に進んでいることを踏まえ、日本ティーボール協会では、2004年から、「幼稚園や小学校低学年( 1・2 年生)への普及」についても一大目標としてきました。毎年1月に開催している全国研修大会でもある「第11回日本ティーボールセミナー(当時は文部科学省後援、現在は厚生労働省も後援)」(於:早稲田大学国際会議場)では、大々的に取り上げました。それから10数年、全国各地の小学校や幼稚園・保育所等とも連携して実践的な研究を続けてきました。そして、2013年9 月には、現行の小学3・4・5・6 年生用バットやボールよりも柔らかい「幼児、小学1・2 年生用ティーボール=インドアティーボール」用具を完成させました。そして、ティー台の代わりとして柔らかく危険度の低いカラーコーンを考案しました。これらの用具によって、幼児・小学1・2 年生への普及に加え、室内でのティーボール、高齢者への普及を加速させることができると思っています。
そしてこの度、上記の研究と実践の大きな成果を、「公益財団法人日本野球連盟」と「公益財団法人日本高等学校野球連盟」にお認めいただき、3団体の編著として「幼児&小学1・2 年生のためのティーボール教本Ⅰ」を刊行する運びとなりました。望外の喜びであります。本書は、2009年に全国22,476のすべての小学校に日本ティーボール協会から配布した『笑顔いっぱいティーボール』の兄弟姉妹版でもあります。
本書は、幼児&小学1・2 年生の指導に関わるすべての人たちの「ベースボール型スポーツのスターターゲーム=ティーボール」指導の入門書として編集いたしました。高校生や大学生が、写真を見ながらわかりやすく指導できるように、その要点を解説しています。
今後も実践的な研究活動を続けて、そのⅡ、そのⅢと刊行することによって、ベースボール型スポーツ普及のための社会貢献ができればと考えております。
結びに、幼児ティーボール指導と本書の編集に際しては、本協会副理事長・丸山克俊先生の格別なご尽力をいただきました。記して、深く感謝申し上げます。
(早稲田大学名誉教授・中国煙台大学客員教授)
幼児&小学1・2年生のためのティーボール入門
写真&解説(丸山 克俊・吉村 正)
- しっかり挨拶しようボールを使って遊ぼう
- ボールを自由に投げてみよう
- ボールを投げて 自分で走って拾いに行こう
- 壁などに当てて ころがってくるボールを捕ろう
- 思いっきり前に投げよう 上に投げよう
- 的に向かって投げよう
- バットを正しく握ろう 水平に打とう(面で打とう①)
- 床に座ってボールを打ってみよう(面で打とう②)
- 平均台にボールを置いて水平打ちしよう(面で打とう③)
- 跳び箱にボールを置いて水平打ちしよう(面で打とう④)
- 幼児用ティーボールコーンに載せたボールを打とう
- バットを振る基本を学ぼう 順番を守ろう
- どんどんボールを打ってみよう
- マンツーマンでバッティング指導をしよう
- ボールを捕る基本を指導しよう
- 投げて捕ってグループでボールと遊ぼう
- ダイヤモンドを走ろう 競走もしよう
- 幼児&小学1・2年生用どか点ティーボール①
- 幼児&小学1.2年生用どか点ティーボール②
小学校低学年のティーボールの授業づくりのポイント
吉永 武史(早稲田大学准教授)
小学校低学年のティーボールの授業づくりのポイント
小学校低学年(1年生・2年生)のゲームでは、児童がゲームの楽しさに触れ、その行い方を知るとともに、攻めと守りに関する課題を解決するために、簡単なボール操作や攻めと守りの動きによって易しいゲームができるようになることが目標として位置づけられている。2017年3月に改訂された小学校学習指導要領の解説(体育編)には、「攻めと守りを交代しながら、ボール を手などで打ったり蹴ったりする簡単な規則で行われる易しいゲーム(ベースボール型ゲームに発展)」がボールゲームの1っとして示されている。そのため、低学年のゲームの授業でティーボールを取り扱う場合には、児童がゲームの楽しさに触れることができるよう、簡単なボール操 作と規則で行えるような教材の工夫が授業づくりの重要なポイントとなる。
また、運動が苦手な 児童や意欲的でない児童に対応するために、柔らかいボールを用いたり、止まっているボールを 打ったりするなどの配慮も求められる。例えば、ボールについては、幼児用の柔らかいIndoor Teeball(写真1)を使用することで児童の恐怖心を大幅に軽減することが可能となる。
また、ティー台についても、通常のティーボールで使用されるもの(高さ55cm)ではなく、幼児用の ティー台(高さ45cm)を用いることで、身長の低い低学年の児童でも確実にボールを打つこと
小学校の体育授業では、「技能」(※新学習指導要領では「知識及び技能」と示されている)に 関する内容のみならず、「思考力、判断力、表現力等」(簡単な規則を工夫したり、攻め方を選ん だりするとともに、考えたことを友達に伝えること)や「学びに向かう力、人間性等」(運動遊 びに進んで取り組み、規則を守り誰とでも仲よく運動をしたり、勝敗を受け入れたり、場や用具 の安全に気をつけたりすること)についても、児童が学習すべき内容として位置づけなければな らない。例えば、「思考力、判断力、表現力等」に関しては、
- 楽しくゲームができる場や得点の方法など、自己に適した場や規則を選ぶこと。
- ボールを捕るときなどに行った工夫を、動作や言葉で友達に伝えること。
などが例示としてあげられている。また、「学びに向かう力、人間性等」に関しては、 順番や規則を守り、誰とでも仲よくすること。 - 用具等の準備や片づけを、友達と一緒にすること。
- 危険物が無いか、安全にゲームができるかなどの場の安全に気を付けること。
などが例示としてあげられている。
これらの内容についても、小学校低学年のティーボールの授業では学習内容として位置づけ、すべての児童がゲームを楽しく行うことができるよう指導することが大切である。
学習指導案の例
時間 | 学習活動 | 指導上の留意点・評価(☆) |
導入 5分 |
1学習の流れ、めあての確認 2準備運動 3用具や場の準備 |
• 前時の学習を振り返り、本時の学習の流れやめあて を確認する。 • 運動に必要な部位をしっかりとほぐすように言葉かけ を行う。 • 安全に留意しながら、友達と協力じT準備を行うよう に声をかける。 |
展開 30分 |
4ゲームにつながる運動 「ベースランニング競走」
5ゲーム |
• 塁ベースを回るときは、しっかリとベースを踏ませるようにする。 ☆バットのもち方や立ち方を理解し、バットでボールを打つことができる。(運動についての知識及び運動の技能)【観察】 • 打者は力強くバットを振って、フェアグラウンド内に ボールを打たせるようにする。 • 守備者は打たれたボールの方向に素早く移動するよ |
まとめ 10分 |
6用具の片づけ 7整理運動 8学習カードの記入 9学習の振り返り |
•安全に留意しながら、友達と協力して片づけを行う ように声をかける。 ■使った部位をほぐすように言葉かけを行う。 •本時の学習を振り返りながら、自分ができるようになったことを記入させる。 ■バットの振り方や友達のよい動きについて気づいたこ とを発表させ、クラス全体で共有する。 |
[参考資料]文部科学省「幼稚園教育要領」 等抜粋
幼児の健康と人間関係に関する「ねらい」についてはおおむね次のような内容が記されている。
2017年6月
健康
[健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養う。]
1ねらい
- 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。
- 自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。
- 健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付け、見通しをもって行動する。
人問閲係
【他の人々と親しみ、支えあって生活するために、自立心を育て、人と関わる力を薬う。】
1ねらい
- 幼稚園生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。
- 身近な人と親しみ、関わりを深め、工夫したり、協力したりして一緖に活動する楽しさを味わい、愛情や信頼感をもつ。
- 社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける。
[参考資料] 文部科学省「小学校学習指導要領解説 体育編」抜粋
1・2年生
ア ボールゲーム
ボールゲームでは、その行い方を知るとともに、簡単なボールの操作と簡単な攻めや守りの動きなどのボールを持たないときの動きによって、コー卜内で攻守入り交じって、的やゴールに向かってボ-ルを投げたり蹴ったりする簡単な規則で行われる易しいゲーム(ゴール型ゲームに発展)、攻めと守りが分かれたコートで、相手コー卜にボールを投げたりする簡単な規則で行われる易しいゲーム(ネット型ゲー厶に発展)、攻めと守りを交代しながら、ボールを手などで打ったり蹴ったりする簡単な規則で行われる易しいゲーム(ベースボール型ゲームに発展)などをすること。
[例示]
- 的当てゲーム
- シュートゲーム
- 相手コートにボールを投げ入れるゲーム
- 攻めがボールを手などで打ったり蹴ったりして行うゲーム
-
- ねらったところに緩やかにボールを転がしたり、投げたり、蹴ったりして、的に当てたり得点したりすること。
- 相手コートに緩やかにボールを投げ入れたり、捕ったりすること。
- ボールを捕ったり止めたりすること。
- ボールが飛んだり、転がったりしてくるコースに入ること。
- ボールを操作できる位置に動くこと。
◎運動遊びが苦手な児童への配慮の例
-
- ボールを捕ったり止めたりすることが苦手な児童には、柔らかいボールを使ったり、空気を抜いたボールを使ったりするなどの配慮をする。
- ポールが飛んだり、転がったりしてくるコースに入ることが苦手な児童には、柔らかいボールを使い、1対1でゴールを守る練習をしたりするなどの配慮をする。
- ボールに怖さを感じる児童には、柔らかいボールを使ったり、空気を抜いたボールを使ったりするなどの配慮をする。
3・4年生
ウ ベースボール型ゲーム
ベースボール型では、その行い方を知るとともにボールを蹴ったり打ったりする攻めや捕ったり投げたりする守りなどの基本的なボール操作と、ボールの飛球方向に移動したり、全力で走塁したりするなどのボールを持たないときの動きによって、攻守を交代する易しいゲームをすること。
[例示]
- 攻める側がボールを蹴って行う易しいゲーム
- 手や用具などを使って打ったり、静止したボールを打ったりして行う易しいゲーム
-
- ボールをフェアグラウンド内に蹴ったり打ったりすること。
- 投げる手と反対の足を一歩前に踏み出してボールを投げること。
- 向かってくるボールの正面に移動すること。
- ベースに向かって全力で走り、かけ抜けること。
◎運動が苦手な児童への配慮の例
-
- ボールをフェアグラウンド内に蹴ったり打ったりすることが苦手な児童には、大きなボールや軽いボールを使ったり、手や大きなバット、軽いバット、ラケッ卜などを使って打ったり、静止したボールを蹴ったり打ったりすることができるようにするなどの配慮をする。
- 投げる手と反対の足を一歩前に踏み出してボールを投げることが苦手な児童には、的当てゲームを取り入れたり、紙鉄砲やタオルを使って遊ぶ場を設定したりして、投げる動きが自然に身に付くような練習をするなどの配慮をする。
5・6年生
ウ ベースボール型
ベースボール型では、その行い方を理解するとともに、静止したボールやゆっくりとした速さで投げられたボールを打つ攻撃や、捕球したり送球したりする守備などのボール操作と、チームとして守備の隊形をとったり走塁をしたりするボールを持たな いときの動きによって、攻守交代が繰り返し行える簡易化されたゲームをすること。
[例示]
- ソフトボールを基にした簡易化されたゲーム
- ティーボールを基にした簡易化されたゲーム
-
- 止まったボールや易しく投げられたボールをバットでフェアグラウンド内に打つこと。打球方向に移動し、捕球すること。
- 捕球する相手に向かって、投げること。
- 塁間を全力で走塁すること。
- 守備の隊形をとって得点を与えないようにすること。
◎運動が苦手な児童への配慮の例
-
- 打球方向に移動し、捕球することが苦手な児童には、ゆっくり投げられたボールを移動して手に当てる練習を工夫したり、柔らかいボールを素手で捕る練習を 工夫したりするなどの配慮をする。
- 守備の隊形をとって得点を与えないようにすることが苦手な児童には、チーム練習の中で守備位置やその役割を確認したり、互いに言葉がけをしたりするなど の配慮をする。
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