第14回日本ティーボールセミナー

2007年1月20日(土)開催

◆ 「ティーボール・フォー・オール」一幼児・児童・生徒への普及を考える一
◆ 「ティーボール・フォー・オール」 一各協会(連盟)の取り組みについて一


開催要項

➡ 第14回日本ティーボールセミナー実施要項(PDF)

開会式 特別講演
海部俊樹会長

 すみません。早稲田大学を卒業しましたが、法学部の卒業ですからメカに弱いわけで、それでも教えてもらえば素直にこうやって覚えますから、人間は素直になることが大事だということを目の前で証明しておくわけであります。それはさておきまして、ティーボール協会が今日までず一っと続いて来た。私は、関係の皆様が本当に毎年一生懸命やっていらっしゃる姿を見ておりますから、ティーボール協会の今日の会合だけはどうしても出ておきたい。いきなり政治的なことを言って申し訳ありませんが、今、愛知県では知事選挙の真っ最中で、昨日がその事務所開きの出陣式。私の事務所で総力をあげて応援しておる知事が勝つことが出来るのか出来ないのか。なんかこう非常に厳しい状態もあったもので、昨日は寒い街頭で1日協力しておりました。本当は今日も演説会いっぱいやっておりますが、今日はここに来なきゃならん。
 そして、このティーボール協会がますます充実・発展して行くことを、私は創設の時からここにいる吉村先生に要請されてご協力して、しかもそれも最初はおもしろい話で。早稲田大学教授の吉村正先生が海部先生になんかお願い事があっていらっしゃるから時間を空けろ、こういう申し入れがあって、私が早稲田の学生の頃は吉村正先生というのは、政経学部長もやり早稲田の大実力者だったんですよね。そんな思いがあるものですから、名前を聞いた時これは、どうぞ、どうぞ、二つ返事で忙しい時間も放っといてお待ちしていたら、どうもその先生とは違う先生が現れて、名刺もらったらちゃんと吉村正:早稲田大学教授と書いてありますから、これは本物だなぁと。時に用は何ですかと言ったら、ティーボール協会というのが出来るから、それの方の一先頭に立って役に立ってほしいと。あの頃早稲田 の小山宙丸先生というのは野球部におったんですか、あの人。ああ、いらっしゃったんですか。総長で小山宙丸先生が先頭に立ってやられるからぜひぜひいらっしゃい、言われて飛んで来たのがここでありまして。その時から今日まで、会がある度に飛んで来て皆さんとお話をしたり、日頃の伸び行く様を見ているのですが。
 今日はこの場へ来たから特に申し上げたいことは、昨年この壇上へアメリカの41代大統領のジョージ・ブッシュさんが、ピーター・オマリーさんの冠講座があるんですってね。私はそのオマリーさんという方とはその時会ったのは初めてでしたけど、ジョージ・ブッ シュさんとは長い間交流がありました。そのジョージ・ブッシュが日本へ来ると吉村先生 が僕に言った時は、いい加減なことは言ってはいかんよ、ジョージ・ブッシュ、痩せても枯れてもアメリカの元大統領だから、来るとなればアメリカの大使館から僕の所へ何らかの連絡があると思っていたのに、アメリカの大使館も外務省からも何も来ない。本当かと言って聞いたら、早稲田大学の冠講座・特別講座のために来るのですと言われました。実はブッシュさんのお父さんと僕はティーボール協会を世界中に出来たら広めて、日本だけでなく今日は韓国もあるいは中国も代表が来ていらっしゃって、先程控え室でいろいろお 話させて頂きましたけども、ありがたいことにこの間私が建国800年記念のモンゴルへ行った時は、モンゴルでも国会議員の中でティーボールをやりたいから、一生懸命やりたいか らと言って名乗り出てくれる人がいる。いろんな所で普及されて行く。アメリカでも、ホワイトハウスの執務室の前の所の庭に小さな運動場があるんですよ。私も首脳会議で行った時、そこでホースシュー、馬の蹄のことですよ。あれを投げる遊戯、日本では昔から輪 投げというのがありましたね。あれと同じのがアメリカにもあって、それをやりながら、まあとにかくこちらは総理大臣になったばっかりで肩に力が入ってカチカチであった。向こうはもうなんとか個人的な信頼関係を作らないと、首脳会談やっても話が上手くつながらないといけない。言うことを聞かせるためには、個人的にまず友達になることだ。ホースシューでもやろうと言って輪投げの練習のようなことを30分位やって仲よくしたのを覚えているのです。そのブッシュさんの息子が今43代の大統領。お父さんと違ってちょっと勇み肌ですから、我々から見ても勇ましいことをやりすぎるし、早すぎるからもう一呼吸入れてから皆の意見を聞き入れたらどうですかっていろいろ申し上げていたのですが、残念ながら今日ご報告することは、アメリカは今度選挙がある、共和党は負けてしまうのではないかと、まあそんなことはどうでもいいですわ。けれども親父がいつまでも頑張っているならば、その親父が権力と勢力を持っている間に、アメリカでもティーボールをやっていると言うんですから、それを一つ組織化してもらいたい。そして、アメリカにティーボール協会が出来たら、今度はアジアのティーボール協会はもう今言ったようにほとんど 達成されておる。私は昨年も行きましたが、今年もEU-Japanの文化交流の日本代表で行かなければなりませんから、ヨーロッパのどこかにもこのティーボールというものが芽を出すように、出したら世界のティーボールを一つ日本のティーボールのリーダーの皆さんが指導してもらいたい。そうやって檜舞台に乗せたなら、なんか新しいインターナショナルの中での日本の立場もよくなって行くんじやないかと、こんなことを思います。とに かく、こうして年に1回ずつ私はここへ来て、集まった皆さんを激励し、それぞれの地域で1つの芽が大きくなって行くことを心から期待しておりますと同時に、今年は早稲田から例のハンカチ王子が野球部へ入ったということで、えらい評判になっておりますが、私はティーボールはそういった野球の一番の基礎・基本の所で皆に参加をさせるいいものだといつも思っていますから、これがますます広がって行きますように。そして嬉しいことは、今全国の老人クラブを歩いていると、老人クラブでティーボールをやっておるのです、全国で。初めは我々は中学校の生徒や小学校の高学年の人がいきなり野球をやると肩を壊したり痛めたりするといかんから最初は打撃から入って、高学年になってから投手の練習をやったらいいんだというつもりで。それは国民の健全育成のために必要なことだと思って協力して来たから、今日本の隅々では老人クラブの皆さんがうんとはりきっちゃって、愛知県は金さん銀さん発祥の地ですから、私も昔から敬老会に喜んで飛んで行って、60、70、花ならつぼみ、80、90、働き盛り、100になって迎えが来たら、10年待てと追い返せと、こういう歌を歌ってみんなが元気に頑張っているのが愛知県ですから、この頃というですか、駅の周りにはトヨタ自動車を中心にした一番大きいビルが出来る。元気がよくなって来た。そして、まあこっから先はあまり手前味噌になるから言いませんが。とにかく、求人から言ってもあるいは給与から言っても皆立派にたくましくやってます。やっぱり健全なる精神と健全なる肉体を学校教育のうちからきちっと鍛え上げて、基礎・基本を大事にして行くことが大切だということが、私が一番言いたいことの一つでありますから。どうぞティーボール協会のために、全国でそれぞれの立場でご指導、ご協力願っている皆さん に、今日を踏み台にして一層協力の輪を広げ、これが早く世界の大会にまで発展して行きますように、我々も出来るだけ協力して行くつもりでありますから、どうぞ頑張って下さい。私も一言ご挨拶を申し上げて、今日の幕開けの言葉と致します。ありがとうございました。宜しくお願い致します。ありがとうございました。


開会式
特別講演 菅原一秀厚生労働大臣政務官

 え一、皆様こんにちは。ご紹介頂きました顧問を預かっております衆議院議員の菅原一秀と申します。今、海部元総理が縷々お話をして下さいました。海部先生は今からちょうど50年前、大隈講堂で大学の弁論大会を渡り合い、まさに「海部の前に海部なし、海部の後に海部なし」、こう言われて総理までお務めになられた方でいらっしゃいます。その海部先生の後にしゃべる私は今、大変緊張致しております。早稲田大学雄弁会の大先輩でもあり、今会長をお務めになっていらっしゃるこのティーボール協会、後輩としてその顧問を授かっているということを大変嬉しく思う次第でございます。
 またティーボール協 会の草分けから今日まで、吉村理事長におきましては本当に大学の授業と同様に心血を注いで来られました。そして、これまでに発展して来たということに対し、改めて敬意を表したいと思います。今ご紹介を賜りましたように、私は高校時代は早稲田実業の野球部に在籍しておりまして、副理事長の荒川博先生は私の大先輩であります。あのWBCで日本の野球が世界一になりました。そのリーダーシップを執った王貞治、世界の王を生んだその教え主が荒川先輩でありまして、まさにここにいらっしゃる御三方で日本の野球界、そしてティーボール界を牽引して来たと、こう言っても過言ではないと思っております。昨年、今お話あったように早稲田実業が全国制覇を致しました。甲子園から今度は斎藤君が神宮の森を沸かしてくれる、そう思って期待をして止まないわけですが、実は私は昨年3日連続、あの準決勝、決勝、そして引き分けた後の再決勝、甲子園の現場に行った次第であります。ちょうど会期が終わっておりましたから、行ってもずる休みではございませんで、しかと応援を致しました。おかげさまで、我が野球部始まって以来、初優勝を成し遂げたわけでございます。
 そして私が何よりも嬉しかったのは、あの斎藤佑樹君の優勝が決まった後のインタビューで、「おめでとうごさいます。今の気持ちはどうですか?」私は忘れもしない、「ありがとうございます。応援してくれた皆さんのおかげです。」まずこう言いました。そして2つ目に言った、あるいは言ってくれたその言葉は、私は生涯忘れない言葉であります。「アルプススタンドで応援してくれている、今日まで練習を手伝ってくれた皆さんのおかげです。」斎藤君は確かにこう言いました。私も早稲田実業野球部3年間、ずっと球拾いとバッティングピッチャーでした。ただの一度もベンチに入ったことのない、背番号を付けたこともない。しかし3年間野球部で培ったことは、今国会議員として全てにおける財産にもなっております。それは斎藤君の言った言葉のように、人を思いやる、人を慮るその心、それを培わせて頂いた、私はそう確信致しております。優勝が決まって、何千万人の人がNHKを見てる。その中で斎藤佑樹君の言った言葉は、まさに今日本に一番欠けている、日本人として相手を思いやるその言葉ではないでしょうか。国内のいろいろな事件の解消・解決も、また諸外国とのいろんなフリクション・摩擦も、こうした思いが原点にあれば必ず成し遂げられると思っております。ぜひソフトボールは早稲田大学、昨年女子は優勝、一昨年男子は世界一、そして野球も今年大変大いに期待されているわけでございます。ぜひその全ての原点、迷ったらば原点に戻るという人生の教えがあると思いますが、ティーボールは野球もソフトボールも全てにおける原点だと思っています。このティーボールが日本はもちろんのこと、世界にますます広がることを皆さんの力で成し遂げて頂きたい。
 そのことをお願い申し上げまして、ご挨拶と代えさせて頂きます。今日は誠におめでとうございます!