第19回日本ティーボールセミナー
2012年1月21日(土)開催
◆ 国民皆ベース・ボールに向けて学校と地域の取り組みと普及
◆ ティーボール・ソフトボール・野球を通して人を育てる
開催要項
➡ 第19回日本ティーボールセミナー実施要項(PDF)
理事長挨拶 吉村正氏
(早稲田大学人間科学学術院教授)
「年間報告・国民皆ベース・ボールに向けて・そして人をどう育てるか」
皆さんこんにちは。海部先生、会長先生の前に報告をさせて頂くご無礼をお許し下さい。
本日は「北は北海道中村先生、南は九州、今年は沖縄の方々いらっしゃらないようですけれども、全国都道府県から大勢の方がここ早稲田大学国際会議場にお集まり頂きまして大変ありがとうございました。今司会者の高橋昭さんから言われましたように、昨年の活動報告と、今年どのようにこの協会をもっていくかという話をまずもってさせて頂きたいと思います。先程、皆様方に黙祷、私も含めてやらせて頂きました。昨年は3月11日東日本大震災、未曽有の出来事がありまして、そのあと我々日本ティーボール協会の役員はこのティーボールを通してどのような社会貢献をすればよいのだろうかということを真剣に考えました。その中で5点ほどありますので、まずはそれを紹介しながらご報告と今年の抱負に変えたいと思います。まず、一番大事なのは、今言いましたように東日本復興支援、ティーボール交流大会であります。我々が宮城や福島や岩手に行くのはまだ早かろうという風に判断致しまして、とにかくその人たちに我々が開催する大きな大会にお呼びしようという風にさせて頂きました。昨年は3つの大きな大会を開催しました。1つはご存じのように8月8日西武ドームにおきまして全日本小学生ティーボール選手権大会と合わせて、東日本復興支援の第1回交流大会をやりました。52チームのうち、19チームが東日本からお越し下さいました。あの暑い中、海部会長をはじめ、大会会長は荒川副会長が王さんに懇願して頂いて、王さんが引き受けてくださってお越し頂きました。その折には、全国野球振興会の理事長である森先生、そしてリトル野球の会長である木村先生ともお越し頂きまして、そこから大きな広がりが始まりつつありました。成功裡にその大会は終了致しました。ご報告申し上げます。その後、スポレク祭を11月、12月に北の甲子園(北海道)、90チームほど、今日は中村薫先生がお越しですけれども、大きな大会を開催して頂きました。スポレク祭は福島のチームが6チーム、また北海道の大会は町村会長のご尽力によって宮城県の方からチームを派遣して頂きました。このような大会を昨年やらせて頂いたことをまずもって報告させて頂きます。そして今年はこの大会を4月の広島での選抜大会でも継続させて頂いて、夏の全国大会にももちろん続け、3年から5年は続けてやりたいという風に考えております。夏の大会では、今日陳先生、徐先生お見えでありますけれども中国や韓国からもチームをお呼びして国際大会としてその復興支援の大会をより大きなも のにしたいという風に考えております。次に2つ目でありますけれども、それに関しましてアジア大会、昨年はソウルでやりました。日本からは梅森ジャガーズ、一昨年の全国大会の優勝チームでありますけども、そのチームが出場して下さって、3位でありました。今年は、本来ならば中国でやる予定なんですけれども、色々なことがありまして、また日本に誘致することに致しました。西武ドームでやらせて頂こうという風に考えております。先程、言いましたように復興支援の国際大会を今年はやるという風に考えております。またご協力のほどお願いしたいと思います。3つ目は、障害者の大会。これも14回目の大会になりました。一昨年までは、上井草で大きな大会をやっていたんでありますけれども、色々な事情がありまして、昨年から早稲田大学の人間科学部の野球場、天然芝でありますけれども、そこでやらさせて頂きました。非常に好評でした。というのは、人間科学部には健康福祉科学科というのがありまして、車椅子の人でも利用が非常に容易になっている、それと駐車場が沢山あるということで、これから今年も来年もその地で継続してやっていこうかなという風に考えております。より多くのチームをその大会にお呼びしたいなという風に考えております。以上が、地域における、日本協会の大きな大会の報告であります。一方、学校教育の現場におきましても、昨年の4月から、小学校の3年生、4年生、5年生、6年生の間で、体育の授業にこのティーボールが入ることになりました。完全実施きれるようになりました。これが10年続きます。後で吉永先生の方から、その辺の詳しい事情が基調講演であるかと思いますはれども、是非楽しみにして頂きたいと思います。22476校全ての小学校でティーボールをやって頂きたい。まさに、国民皆ベース・ボールを小学校の段階で進めていきたい、このように考えております。今年の4月からは、その継続版として、中学校の2年生でソフトボールが体育の授業の必修になります。おそらく、このソフトボールの授業で、女子はティーボールをやるようになる、という風に思います。男子も、センスのないクラスがあったならぼ、ティーボールの方がふさわしいボールゲームだろうという風に考えております。この辺を皆さんと共に、更に、小学校、中学校でこのティーボールを広めさせて頂きたいなという風に思っております。5番目として、今年から東京国体が大きく動きます。今日も西東京市の重鎮の方、東村山市の重鎮の方がかなりお見えでありますけれども、来年の9月、スポーツ祭東京が東京で開かれます。今年はリハーサル大会になります。もう、東村山の方では、後で報告があるかも知れませんけれども、84チームが集うという風なことも聞いております。その大会をこれからの全ての地域の国体のモデル版という形にして頂ければ大変ありがたいという風に考えております。その辺を、我々日本ティーボールの役員も、西東京市の皆様方、東村山市の皆様方を思いきり応援、後押ししていきたいなという風に考えております。以上の5点 を、昨年やらさせて頂いて、今年もより、こうブラッシュアップして良いものにしていこ うと考えている訳でありますけれども、これらの活動を思いきり高く評価してくださったのが、実は全国野球振興会、日本プロ野球OBクラブ、森徹理事長達、皆さんであります。それともう1つの団体が、全日本リトル野球協会、木村堅二会長の団体であります。今年は、この2つの団体と我々の日本ティーボール協会が、より良い協働、コラボ、パートナーシップ、連携を取って、底辺拡大国民皆ベース・ボールへ向けて努力しあうというので、昨年の末、一致しております。その辺の話は、それぞれの森先生、木村先生の講演からこの後話があるのではないかという風に思います。そして最後に、手前味噌かもしれませんけれども、昨年の10月27日、プロ野球ドラフト会議におきまして、日本ティーボール協会が発行します、中級公認指導者資格を持つ、大嶋匠が日本ハムファイターズに指名されました。この協会で4年間育った男でありますので、協会として、彼の後押しを思いきりしてみたいなという風に考えております。今年も国民皆ベース・ボールの実現に向けて、皆様方と共にスクラムを組んで、ティーボールを更に普及させ、そしてそこでプレーする人達を思いきり育てていくというようなことが皆様方とできればとても素晴らしいなという風に考えております。以上で、昨年の報告と今年の抱負ということで、私の最初のスピーチとさせて頂きます。どうもありがとうございました。
会長挨拶 海部俊樹会長
皆さんこんにちは。この早稲田の講堂に参りますと自ずから歴代の先輩が色々私どもを教えてくれること、それを今思い出しながら、また今日みんなが頑張っていらっしゃることを非常に胸を張って人に語り伝えられることを喜びとしております。最初にお願いしておりますが、このティーボールが始まった時に私はどうも丁度内閣の総理大臣を終わった後でありましたから、どうせ暇になるだろう。暇になるならば一番大事な教育の中の一番基礎になるルールに従った野球に全ての国民が参加出来る様にするのが大きな日本の変わり目であるとそんなことを皆で話し合ってそのうちにだんだん年を重ねて今日も見ると19回と書いてあるから19年目になるだろうと思います。誠に今日の様に社外温度3度という日は正直言って寒い訳です。その寒さをものともせずに集まっていらっしゃった皆さんに対しては私は最初に心から「ご苦労様でございました。」そういう皆のそれを寒さを乗り越えてでも参加してやってやろうという気持ちがこのティーボールを大きくしていく訳でありますから、これからも今日ここにおいでになったことを一つ、胸の心の大きな誇りにしてこれからもティーボールの為にお力添え頑張って頂きます様に最初に心からお願いを申し上げておきます。また、この頃はどういう加減か政治に対しても政権が変わったからという訳じゃありませんが、どうも総理大臣がものを言っても直ちにそうなるとはなかな か信用して貰えない世の中になってしまっておりますが、それではいけませんのでやっぱり立場にあるものは必ず出来る事をきちっと言う、総理大臣の事ばっかり言っていなくても、皆さんに一番身近なところは文部科学大臣でありますが、あの文部科学大臣も私も2度経験させて頂いて役所の力というものが色々あるということは良く知っておりますか ら、あれを逆に力を合わせて利用して役所の先頭に立って色々な経験を生かして頑張って貰うのが良いと思っています。うるさいことを言い続けていますからようやくティーボールを学習指導要領の中でぶち込まれる事が出来る様になってきました。私はやっぱり全ての国民がこういう体育に親しんでおくという事は国民全体の体位の向上にも役立つ訳でもありますし、何よりも大事な事は持久力を持つことでありますから、これからのこの国が胸を張って一流国家にきちっと仲間入り出来る様に最近私はテレビを見ながら、色々な本を読みながら、明治の時代の先輩達がやって来られた苦しみや悲しみというものを今嚙み締めてそれを今日流にもう一回立ち上げていかなきゃならないと思っているところであります。その意味で早稲田大学のみならず、今日のこのティーボールにご参加下さったみなさんも大きくはこの国の将来を豊かに力強いものにする為に、皆力添え願う訳でありますからどうぞご健康に気を付けて研鑽して下さる事を心からお願いとお祈りを申し上げましてお礼と敬意を表するご挨拶に変えさせて頂きまして、第19回、どうもおめでとうございました。